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お知らせ 2024.08.18

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椙山女学園高等学校

戦場体験 加害含め証言続けた故近藤一さん 私たちが語り継がなければ

平和への願いを込めた群舞「鎮魂の舞」を踊る高校生たち=東区の東文化小劇場で

平和への願いを込めた群舞「鎮魂の舞」を踊る高校生たち=東区の東文化小劇場で

■東区で高校生ら 三周忌しのぶ会

 加害を含めた戦場体験を証言し続け、2021年に101歳で亡くなった旧日本軍兵士の近藤一さん=三重県桑名市=の「三周忌しのぶ会」が17日、東区の東文化小劇場であった。市民ら100人ほどが参加し、歴史を語り継ぐ思いを新たにした。 (山野舞子)

 黙とう後、県内の公立、私立高校の生徒有志12人が、平和の思いを込めて創作した群舞「鎮魂の舞」を披露。蒲郡市の三谷水産高校2年の生徒(16)は「戦争は加害者にも被害者にも何も幸せなことはない。戦争だから人を殺しても良いのはおかしい」と訴えた。

 千種区の椙山女学園高校の生徒は名古屋空襲についての紙芝居を朗読した。1945年6月の熱田空襲では同校の生徒15人と1人の教師が亡くなったことを紹介。同校2年の生徒(16)は「私たちが戦争体験者から話を聞ける最後の世代。語り継がなければならない」と力を込めた。

 後半では琉球大教育学部の山口剛史教授が近藤さんや沖縄戦、ロシアによるウクライナ侵攻をテーマに講演。兵士は命令に従う立場であるとして「加害者にさせられた被害者でもある。世界の平和を考える時、国民がどのように戦争の加害者、協力者になっていくのかに目を向けることが大事になる」と話した。 

(2024年8月18日 中日新聞朝刊市民版より)

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