６日開幕の第１０１回全国高校野球選手権大会に愛知県代表で初出場する誉（小牧市）の応援に、今春の選抜大会で優勝した東邦（名古屋市名東区）のマーチングバンド部が協力することが決まった。平成最後の王者の援軍を得て、令和初の甲子園で優勝を目指す。

　誉にブラスバンド部がないため、愛知大会では野球部員が太鼓の演奏だけで応援歌を歌った。２９日に愛知大会で優勝後、甲子園での応援に備えて近隣校に協力を要請。東邦も「初出場で困っていることはないか」と申し出ていた。

　作業着姿での演奏で知られ、同じ小牧市内にある県立小牧工のマーチングバンド部も駆けつける。テレビ局がドラマの題材とする予定で、誉が撮影に協力したことが縁となった。

　東邦は今春の選抜大会の序盤で、マーチングバンドが遠征中だったため、昨夏の甲子園で優勝した大阪桐蔭の吹奏楽部の応援を得た。東邦の白谷峰人顧問は「日は限られるが、今夏は協力する側に回り、誉を全力で応援したい」と話した。

　１日には誉の応援団と東邦のマーチングバンドが打ち合わせた。本番では東邦の応援でおなじみの「戦闘開始」も演奏する予定。誉の清水英仁教頭は「音楽の力で背中を押していただけて本当にありがたい」と感謝した。（豊田直也）

（2019年8月2日　中日新聞朝刊30面より）

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