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高校野球 2024.07.22

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星城高等学校 愛知黎明高等学校

全国高校野球 愛知大会 第10日

「ダイナミック琉球」で声援を送る愛知黎明の野球部員ら=小牧市民球場で

「ダイナミック琉球」で声援を送る愛知黎明の野球部員ら=小牧市民球場で

 第106回全国高校野球選手権愛知大会は21日、県内3球場で4回戦の残る6試合があり、16強が出そろった。星城は西春との延長13回タイブレークを勝ち抜き、東郷も長久手との延長10回タイブレークを制するなど、1点を争う好ゲームが相次いだ。愛知黎明と岡崎城西、名城大付、豊橋中央も勝利した。22日は4球場で5回戦8試合がある。

■星城 6-5 西春

 星城が延長13回タイブレークにおよんだ西春との激戦を制した。

 13回表に3点を勝ち越された星城はその裏、1死一、二塁で習田の適時三塁打で2点を返した。続く徳重が死球で出塁した後、加藤が左中間へ2点適時二塁打を放ち、試合を決めた。

 西春は先発の芦谷が1人で投げ抜き、打線も10安打と奮闘したが、惜しくも敗れた。

■敗退で涙を見せても 最後はみんなで笑顔 瀬戸

 岡崎城西に2-3でサヨナラ負けを喫した瀬戸の選手たちには試合後、泣き腫らした顔にさわやかな笑顔が浮かんでいた。「最後、みんなで笑って終わる」を合言葉に戦ってきた。

 昨夏は延長13回タイブレークになった初戦で敗退。この緊迫した試合を楽しむ先輩たちの姿に「しびれた」という安井主将(3年)が、同じように試合を楽しむチームを目指した。

 「スマイル!」。1点取られたら負ける9回裏1死一、二塁の場面、エース稲垣投手(2年)のもとに内野手らが駆け寄った際にも、遊撃手の安井主将が呼びかけた。直後にサヨナラ打を浴び、惜しくも敗れたが、安井主将は試合後に屈託なく話した。「この夏、一番楽しかった。しびれた」

■スタンドから届く 故郷沖縄の応援歌 愛知黎明

 愛知黎明の応援席にはOBや野球部員ら60人が詰めかけ、そろいの赤いメガホンで声援を送った。桜丘を相手に3-4で迎えた8回裏、同点に追いつき、勝ち越した場面では大いに盛り上がった。

 応援歌には選手の希望で「ダイナミック琉球」と「島人ぬ宝」を選んだ。チームは金城孝夫監督を含め8人が沖縄県出身。故郷を離れて野球に励む選手にとって、寮で出るゴーヤーチャンプルーやヒラヤーチー(お好み焼き)が力の源だ。

 沖縄県本部町出身で野球部1年の具志堅さん(15)は「甲子園に出たい一心で愛知へ来た。マウンドに立つ同郷の先輩ピッチャーたちは憧れの存在」と応援歌を熱唱。愛知の空に、海を渡り沖縄の風が吹いた。

(2024年7月22日 中日新聞朝刊県内総合版より)

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