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高校野球 2024.05.22

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中京大学附属中京高等学校

春季東海高校野球 中京大中京 中盤に一気 集中打浴びせ逆転優勝

優勝した中京大中京ナイン=長良川球場で

優勝した中京大中京ナイン=長良川球場で

 第71回春季東海地区高校野球大会(中日新聞社後援)の決勝が21日、岐阜市の長良川球場であり、中京大中京(愛知2位)が4-3で菰野(三重2位)に勝ち、20年ぶり7回目の優勝を果たした。

 中京大中京が中盤に集中打で逆転し、菰野との接戦を制した。

 中京大中京は2点を追う6回、1死二塁で代打杉山が適時二塁打で1点を返し、本塁への返球の間に三進。福田がスクイズを決めて同点に追い付いた。その後、松山と神谷の適時二塁打で計2点を入れ、逆転した。5回途中から登板したエース中井がリードを守り切った。

 菰野は12安打を放ったが、3点にとどまった。3失策と守備にも課題があった。

■松山選手 殊勲打 応援歌に乗って

 鋭い打球が三塁手のグラブをはじき、左前へ。6回、同点に追い付いた後の2死二塁、中京大中京の松山侑樹選手は勝利を引き寄せる適時二塁打を放った。「よっしゃ」。二塁に達すると、ガッツポーズした。

 結果が伴わない焦りがあった。今大会では、決勝までの2試合で5打数1安打。その前の春季県大会でも打撃が振るわなかった。9番打者として求められているのは、単打でも出塁することだが、大振りしてしまう癖があった。

 県大会後、高橋源一郎監督とフォームを見直し、スイングの直前に片足を上げすぎてしまっていた点を修正。よりミートを意識して振るよう心掛けた。その成果が出た打席だった。

 観客席からの応援歌にも背中を押された。「すし食いねー」「松山のすしは日本一」。松山選手のすし好きを知ったチームメートが、シブがき隊の「スシ食いねェ!」を元に替え歌を作って歌った。「今日も力をもらった」と振り返る。

 チームの中には、松山選手が活躍したら好物のアナゴずしを振る舞う計画もあるが、客席の応援団は「頑張ったが、すしにはまだまだ」と、さらなる活躍に期待をかけた。松山選手も「もっと塁に出ないといけない。優勝はうれしいが、課題も見つかった大会だった」と気を引き締めた。(水谷元海)

中京大中京 000004000|4
菰野 001010010|3
(中)田中、佐藤、中井-杉浦
(菰)森、栄田-栗本、吉田

(2024年5月22日 中日新聞朝刊県内版より)

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