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お知らせ 2024.03.27

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瑞浪・ミライ創ろまい課 麦芽かす 生まれ変わった

ミライ創ろまい課が商品化した麦芽かすを用いたパンと焼き菓子=瑞浪市役所西分庁舎で

ミライ創ろまい課が商品化した麦芽かすを用いたパンと焼き菓子=瑞浪市役所西分庁舎で

■6日 高校生開発のパン・焼き菓子発売へ

 瑞浪市役所のまちづくりグループ「ミライ創(つく)ろまい課」の高校生が、麦芽かすを活用して開発を進めていたパンと焼き菓子を、発売にこぎ着けた。試作品を発表してから、試行錯誤を重ねること1年。4月6日から店頭に並ぶ。同課の生徒や市職員は「感無量」と顔をほころばせた。(伊藤敢太)

 市内のベーカリー、Pantry(穂並)で「蔵出しビアースコーン」「フィナンシェ」の2商品を、にじぱん(高月町)で「麦芽を感じて!塩パン」「ミニ食パン」「メープルチーズ」の3商品をそれぞれ発売する。初日の6日は、生徒も店頭でPRする。

 同課はまちのにぎわいづくりを目指し2022年6月に発足。特産品チームは地域の事業者の協力の下、産官学連携で開発に取り組んできた。

 同市釜戸町でクラフトビールを醸造する東美濃ビアワークスから、製造過程で生じる麦芽かすの有効活用について相談を受けたことが開発のきっかけだった。市内の指定障害福祉サービス事業所「どんぐり工房」(陶町)が製粉を担当。当初は麦芽の目が粗くて食感に課題があったが、改良と試食会を重ねて仕上げてきた。混ぜる麦芽の量も、何度も最適な分量を探った。

 今月5日には、食品の味の特性などを研究している中部大(愛知県春日井市)応用生物学部の研究室の協力で、風味について評価を得た。15日には同研究室とのワークショップを開いて商品名を検討。通常は捨ててしまう麦芽かすが、アップサイクル商品に生まれ変わった。中京高2年の生徒(17)は「麦芽かすを知ることから始めて、名前を考えるのも難しかった。たくさん話し合ってきたものを売ることができて、すごく楽しみ」と話した。

 25日には瑞浪市役所で試食会があり、水野光二市長は「大変おいしい。大人の味」と絶賛。Pantryの正木悠介さんも「とてもおいしくできたと思う」と自信を持って売り出す。(問)市市民協働課=0572(68)9756

(2024年3月27日 中日新聞朝刊東濃版より)

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