お知らせ 2024.02.08
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能登高 笑顔のラリー 三重高がソフトテニス部受け入れ
能登半島地震で被害を受けた石川県立能登高校(同県能登町)のソフトテニス部を支援しようと、三重高校(三重県松阪市)が部員19人を受け入れている。両校のソフトテニス部は全国屈指の強豪で、地震前から交流があった。両校の部員たちは3月下旬に名古屋市で開かれる全日本選抜大会で、再会することを心待ちにしている。(奥村友基)
「元気、笑顔、集中」「ファイト、オー」。2月上旬、三重高のテニスコートに両校の部員たちの掛け声が響いた。この日は、筋トレやラリーで4時間ほど汗を流した。
能登高生は1月30日から、1、2年の男子12人と女子7人が三重高の施設に滞在。男子はトレーニング室、女子は寮で寝泊まりしている。午前は教室で能登高教員のオンライン授業を受け、午後から部活動に励む。女子主将(17)は「大変だけど、三重高の人は良い人ばかりで楽しい。支えに感謝したい」と笑顔を浮かべる。
能登高は地震で大きな被害を受けた。授業は一部再開したが、部員が暮らす寮は断水が続き、近くで土砂崩れが起きたため利用できない。平武監督(44)は「(地震の)1分間で景色が一変した。いつも通りの部活を再開するめどは立たない」と打ち明ける。
そんな状況を知った三重高ソフトテニス部の玉川裕司顧問(37)が学校に受け入れを掛け合った。三重高は例年、石川県内での合宿で能登高と練習試合をしており縁が深い。昨夏のインターハイでは、男子団体3回戦で両校が対戦。三重高が勝利した。玉川顧問は「困っている仲間のため、学校でできることをしたい」と言い、受け入れ費用は三重高ソフトテニス部OB会の寄付などで賄う予定だ。
石川県穴水町の祖父母宅で被災し、3日間ほど車中泊を余儀なくされた能登高の男子主将(16)は「地震直後は友達の安否も分からず不安だった。避難生活で生活リズムが崩れていたが、三重高で過ごすうちに戻ってきた」と感謝する。
能登高の部員たちは8日まで三重高に滞在し、12、13日に長野県での北信越大会に臨む。勝ち抜けば全国大会への切符をつかめる。三重高は既に男女とも全国大会出場を決めており、女子主将(17)は「お互い元気に全国大会で会えたらいいな」と待ち望んでいる。
(2024年2月8日 中日新聞朝刊27面より)
「元気、笑顔、集中」「ファイト、オー」。2月上旬、三重高のテニスコートに両校の部員たちの掛け声が響いた。この日は、筋トレやラリーで4時間ほど汗を流した。
能登高生は1月30日から、1、2年の男子12人と女子7人が三重高の施設に滞在。男子はトレーニング室、女子は寮で寝泊まりしている。午前は教室で能登高教員のオンライン授業を受け、午後から部活動に励む。女子主将(17)は「大変だけど、三重高の人は良い人ばかりで楽しい。支えに感謝したい」と笑顔を浮かべる。
能登高は地震で大きな被害を受けた。授業は一部再開したが、部員が暮らす寮は断水が続き、近くで土砂崩れが起きたため利用できない。平武監督(44)は「(地震の)1分間で景色が一変した。いつも通りの部活を再開するめどは立たない」と打ち明ける。
そんな状況を知った三重高ソフトテニス部の玉川裕司顧問(37)が学校に受け入れを掛け合った。三重高は例年、石川県内での合宿で能登高と練習試合をしており縁が深い。昨夏のインターハイでは、男子団体3回戦で両校が対戦。三重高が勝利した。玉川顧問は「困っている仲間のため、学校でできることをしたい」と言い、受け入れ費用は三重高ソフトテニス部OB会の寄付などで賄う予定だ。
石川県穴水町の祖父母宅で被災し、3日間ほど車中泊を余儀なくされた能登高の男子主将(16)は「地震直後は友達の安否も分からず不安だった。避難生活で生活リズムが崩れていたが、三重高で過ごすうちに戻ってきた」と感謝する。
能登高の部員たちは8日まで三重高に滞在し、12、13日に長野県での北信越大会に臨む。勝ち抜けば全国大会への切符をつかめる。三重高は既に男女とも全国大会出場を決めており、女子主将(17)は「お互い元気に全国大会で会えたらいいな」と待ち望んでいる。
(2024年2月8日 中日新聞朝刊27面より)