高校野球 2024.01.27
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- 豊川高等学校 愛知工業大学名電高等学校
待ちわびた吉報 健闘誓う 選抜高校野球 16年ぶり2校
3月18日から甲子園で始まる第96回選抜高校野球大会の東海地区代表に26日、昨秋地区優勝した豊川と準優勝の愛工大名電が決まった。県内から2校が出場するのは2008年の中京大中京と成章以来、16年ぶり。冬の練習で一回り成長した両校のナインは待ちわびた吉報に喜び、夢舞台での健闘を誓い合っていた。組み合わせ抽選は3月8日。
■豊川 秋の悔しさ 胸に刻み
10年ぶり2度目の出場が決まった豊川。出場決定の一報が伝わると、「よしっ」という選手らの声とともに拍手が湧いた。長谷川裕記監督は「素直にうれしい」と安堵(あんど)の表情を見せた。
「甲子園でリベンジしたい」。中軸を担うプロ注目のスラッガー、モイセエフ選手(2年)はそう誓った。秋季東海地区大会ではチームは全4試合でいずれも6点以上を挙げる打撃力を見せつけたが、全国の強豪がそろう明治神宮大会の準決勝では星稜(石川)に3-15とコールド負け。モイセエフ選手は「これだけ大差で負けるのは恥さらし」と振り返る。
あの悔しさを忘れぬようにと、星稜戦のスコアを練習場のバックスクリーンに刻み、選手たちは大舞台に向けて例年より早いペースで調整を重ねている。主将(2年)は「目の前の相手に勝つこと意識し、最終的には10年前のベスト4を超えたい」と力を込めた。(加藤壮一郎)
■愛工大名電 チーム力強化しVへ
「選ばれたこの瞬間、胸がいっぱい。甲子園で選手の力を存分に発揮できるようにしたい」。愛工大名電の倉野光生監督は満面の笑みで語った。胴上げで、宙に舞うこと10回。選手らと喜びを分かち合った。
保護者や教員らとともに、校内でネット中継を見ながら発表を待った野球部員とマネジャー。12年ぶり10回目の出場が伝わると「よっしゃー」と抱き合って喜びを爆発させた。秋季東海地区大会では準優勝だったが、地区代表として増枠の3枠目に校名が呼ばれ「びっくりした」とほっとした表情を見せた選手もいた。荻原哲哉校長は「難しいとされる春夏連続出場を果たした。19年ぶりの春の全国制覇を目指して」とエール。早速、出場を祝う大きな垂れ幕を掲げ、学校関係者も感慨に浸った。
主将(2年)は「新チームが始まってつらいこともたくさんあったが、小さいころから憧れた甲子園の舞台に立て、野球人として幸せに思う。さらにチーム力を強化して優勝を目指して頑張っていく」と力強く言った。(伊勢村優樹)
(2024年1月27日 中日新聞朝刊県内版より)
■豊川 秋の悔しさ 胸に刻み
10年ぶり2度目の出場が決まった豊川。出場決定の一報が伝わると、「よしっ」という選手らの声とともに拍手が湧いた。長谷川裕記監督は「素直にうれしい」と安堵(あんど)の表情を見せた。
「甲子園でリベンジしたい」。中軸を担うプロ注目のスラッガー、モイセエフ選手(2年)はそう誓った。秋季東海地区大会ではチームは全4試合でいずれも6点以上を挙げる打撃力を見せつけたが、全国の強豪がそろう明治神宮大会の準決勝では星稜(石川)に3-15とコールド負け。モイセエフ選手は「これだけ大差で負けるのは恥さらし」と振り返る。
あの悔しさを忘れぬようにと、星稜戦のスコアを練習場のバックスクリーンに刻み、選手たちは大舞台に向けて例年より早いペースで調整を重ねている。主将(2年)は「目の前の相手に勝つこと意識し、最終的には10年前のベスト4を超えたい」と力を込めた。(加藤壮一郎)
■愛工大名電 チーム力強化しVへ
「選ばれたこの瞬間、胸がいっぱい。甲子園で選手の力を存分に発揮できるようにしたい」。愛工大名電の倉野光生監督は満面の笑みで語った。胴上げで、宙に舞うこと10回。選手らと喜びを分かち合った。
保護者や教員らとともに、校内でネット中継を見ながら発表を待った野球部員とマネジャー。12年ぶり10回目の出場が伝わると「よっしゃー」と抱き合って喜びを爆発させた。秋季東海地区大会では準優勝だったが、地区代表として増枠の3枠目に校名が呼ばれ「びっくりした」とほっとした表情を見せた選手もいた。荻原哲哉校長は「難しいとされる春夏連続出場を果たした。19年ぶりの春の全国制覇を目指して」とエール。早速、出場を祝う大きな垂れ幕を掲げ、学校関係者も感慨に浸った。
主将(2年)は「新チームが始まってつらいこともたくさんあったが、小さいころから憧れた甲子園の舞台に立て、野球人として幸せに思う。さらにチーム力を強化して優勝を目指して頑張っていく」と力強く言った。(伊勢村優樹)
(2024年1月27日 中日新聞朝刊県内版より)