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連合チーム「まずは1勝を」 出られる喜び 胸に 新入生加え部員5人
多治見西高校(多治見市明和町)と麗沢瑞浪高校(瑞浪市稲津町)の軟式野球部が、部員不足のため、全国高校軟式野球選手権岐阜大会に連合チームとして出場する。県大会に連合チームが出場するのは初めて。両チームは、出場できる喜びを胸に「まずは1勝を」と意気込む。 (渡辺真由子)
開幕を前日に控えた19日、多治見西高校の部員が小雨が降る中でバッティング練習に取り組んだ。部員は2年生1人と1年生4人の計5人だけ。安田主将(1年)は「大会には出られないと覚悟していた」と話す。
同校の創部は5年前。同校付属中で軟式野球をしたメンバーが高校に上がったことがきっかけで、バスケットコートに手作りのマウンドを据えて練習を始めた。最も多い時で13人の部員がいたが、今年の3年生はゼロで、一時は2人まで減った。今春、新入生が入り、キャッチボールだけからようやく守備練習ができるようになった。同校はもともと女子校で、今でも男子生徒は全校生徒の3分の1以下。小嶋道夫監督は「なかなか部員を集めるのは難しい」と話す。
同日、麗沢瑞浪高校でも練習が行われていた。同校は3年前の創部から軟式野球部専用のグラウンドのある恵まれた環境。しかし、一時は15人いた部員も、現在は2年生6人と1年生2人の8人で、出場できる9人に届かなかった。
連合チームでの出場に、「正直言えば、単独で出られるのが理想。来年は単独で出たい」と部員は口をそろえる。それでも「試合に出られることが何よりうれしい」と笑顔を見せる。松尾和宣監督は「本当に野球が好きな生徒たち。試合に出ないとわからない楽しさや悔しさを経験できる機会があって良かった」と話す。
平日の授業後に合同練習するのは時間的に難しく、両校そろっての練習は10回にも満たない。しかし、麗沢瑞浪高の尾崎主将(2年)は「人数は少ない分、団結力はある。多治見西とも連係は取れている」と不安を見せない。
連合チームの初戦は23日の多治見北高戦。チーム名は「麗沢瑞浪・多治見西」で、選手たちは、それぞれの高校のユニホームで試合に臨む。尾崎主将は「厳しい戦いになるが、粘り強く戦いたい」と力を込める。
(2019年7月21日 中日新聞朝刊東濃版より)
開幕を前日に控えた19日、多治見西高校の部員が小雨が降る中でバッティング練習に取り組んだ。部員は2年生1人と1年生4人の計5人だけ。安田主将(1年)は「大会には出られないと覚悟していた」と話す。
同校の創部は5年前。同校付属中で軟式野球をしたメンバーが高校に上がったことがきっかけで、バスケットコートに手作りのマウンドを据えて練習を始めた。最も多い時で13人の部員がいたが、今年の3年生はゼロで、一時は2人まで減った。今春、新入生が入り、キャッチボールだけからようやく守備練習ができるようになった。同校はもともと女子校で、今でも男子生徒は全校生徒の3分の1以下。小嶋道夫監督は「なかなか部員を集めるのは難しい」と話す。
同日、麗沢瑞浪高校でも練習が行われていた。同校は3年前の創部から軟式野球部専用のグラウンドのある恵まれた環境。しかし、一時は15人いた部員も、現在は2年生6人と1年生2人の8人で、出場できる9人に届かなかった。
連合チームでの出場に、「正直言えば、単独で出られるのが理想。来年は単独で出たい」と部員は口をそろえる。それでも「試合に出られることが何よりうれしい」と笑顔を見せる。松尾和宣監督は「本当に野球が好きな生徒たち。試合に出ないとわからない楽しさや悔しさを経験できる機会があって良かった」と話す。
平日の授業後に合同練習するのは時間的に難しく、両校そろっての練習は10回にも満たない。しかし、麗沢瑞浪高の尾崎主将(2年)は「人数は少ない分、団結力はある。多治見西とも連係は取れている」と不安を見せない。
連合チームの初戦は23日の多治見北高戦。チーム名は「麗沢瑞浪・多治見西」で、選手たちは、それぞれの高校のユニホームで試合に臨む。尾崎主将は「厳しい戦いになるが、粘り強く戦いたい」と力を込める。
(2019年7月21日 中日新聞朝刊東濃版より)