若者の非行を防ごうと、名城大付属高校放送部（中村区）が中村署の警察官と即興のラップで韻を踏むテクニックなどを競う「ラップバトル」をする動画をつくった。この他、ポスター制作などにも協力したとして署から感謝状が贈られた。

　♪　夜な夜な遊ぶは危険を侮る、誘拐されてもそれまだ言うかい？

　動画は、飲酒や喫煙をする生徒にラップバトルを仕掛けられた署員がリズムに乗って注意しつつも、子どもたちを応援するという内容。Ｘ（旧ツイッター）の「愛知県警あんあん情報（公式）」で公開している。

　放送部は、動画制作だけでなく、非行や犯罪被害防止を訴えるポスターも作り、７月末にあった啓発イベントの企画づくりや進行にも携わった。この功績をたたえられ、守部泰裕署長から感謝状が贈られた。

　部長（１６）は一連の制作を振り返り「社会に出て活動することは良い経験になった。一人でも多くの人の非行防止につながれば、うれしい」と充実感をにじませた。　（村松秀規）

（2023年8月3日　中日新聞朝刊市内版より）