トヨタ紡織の開発子会社「ＴＢエンジニアリング」（豊田市小坂本町）と社員有志が、県内の子ども食堂の運営者５６団体でつくる「あいち子ども食堂ネットワーク」に、運営資金として計１１万２９９４円を寄付した。同ネットワークへの企業からのまとまった寄付は初めてという。

　社員有志でつくる「社会貢献分科会」が昨年１２月、ネットワークの事務局長を務める中京大現代社会学部の成元哲（ソンウォンチョル）教授ら関係者を招き、講演会を開催。食材費や運営費など、資金難と隣り合わせの現状を知った社員から、５万６４９７円が募金として寄せられた。会社も同額を足して贈ることにした。

　中京大豊田キャンパスであった贈呈式では、榊原優社長と分科会代表の田中公さんが、それぞれの目録をネットワーク共同代表の山崎正信さん、杉崎伊津子さんに手渡した。山崎さんは「企業や行政と今まで以上に連携して、子どもたちの大切な居場所を守りたい」と話した。

（2019年2月13日　中日新聞朝刊県内版より）