ハート形に飾られたアイスキャンドルを眺める子どもたち＝中津川市馬籠の馬籠集会所で

　中津川市馬籠の馬籠宿で９日、中山道沿いの石畳の道にアイスキャンドルを飾る「木曽路氷雪の灯（ひ）祭り」があり、観光客らが夜の宿場街を照らすろうそくの明かりに見入った。

　長野県木曽町の福島宿、南木曽町の妻籠宿など木曽地域の１２カ所で、１月下旬から、雪像や氷を使ったライトアップイベントを開いている。馬籠宿では馬籠観光協会の会員らが、プラスチックの容器などで氷の器を６００個ほど用意した。

　石畳の道の両側に並べた器の中にろうそくを立て、日暮れ前に火がともされた。馬籠集会所前には、域学連携で訪れている名古屋外国語大の学生たちのアイデアで、バレンタインデーを前にハート形にキャンドルを配置。竹を使った明かりの装飾、豚汁と甘酒の振る舞いもあり、集まった人たちを楽しませた。

　滋賀県東近江市から家族３人で初めて訪れた女性（３６）は「暗くなるほど明かりがきれいに見えて魅力的。また来年も見に来たい」と満足そうだった。

　（福本雅則）

（2019年2月11日　中日新聞朝刊広域岐阜版より）