日進市の名古屋外国語大国際教養学科３年の早川莉奈さん（２１）＝半田市神田町＝が、広告業界を目指す学生の登竜門といわれる「第３０回ＡＣＣ学生ＣＭコンクール」のラジオＣＭ部門で大賞を受賞した。

　全日本シーエム放送連盟が主催するコンクールで、協賛企業の商品をテーマに作品を作る。テレビとラジオの２部門があり、ラジオ部門には４６５本の応募があった。

　早川さんは、ライオンの洗剤商品を選んだ。「体育のテスト良い点取れなかった」という子どもの体操服を見た母親が「まあ、体操服真っ黒じゃない、１００点満点よ」と優しく答えるストーリー。

　「１００点満点の汚れには　１００点満点の洗浄力」というナレーションが入った後、子どもが「これ算数のテスト…」。母親が「こっちは真っ白…」とつぶやくオチも付く。

　早川さんはゼミで広告による地域振興を学んでいるが、ラジオＣＭの脚本を書くのは初めて。過去の受賞作品を分析しながら、２０秒に収まるよう言葉を磨いていったという。

　審査では「商品の特性を訴求しながら、元気な子どもを応援するＣＭにもなっている」と評価された。早川さんは「思い切ってやってみよう、という子どもへのメッセージが伝わった。将来は広告や広報の業界で仕事をしたい」と受賞を喜んだ。（森若奈）

（2017年12月16日　中日新聞朝刊なごや東版より）

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