３回戦を行い、中部大は同点の７回無死一塁、纐纈（こうけつ）甲太朗捕手（４年・関商工）の左中間二塁打から３連打を浴びせ２点勝ち越し。６−４で東海学園大を下し、愛院大に９−２で勝利した名城大とともに、対戦成績を２勝１敗として勝ち点１とした。

■連覇に向け一歩

　主将なのに足を引っ張ってしまった自分が許せない。なんとかして罪悪感を振り払いたかった。中部大の纐纈が４−４の７回無死一塁で左中間二塁打を放った。「あんな必死な気持ちで打席に立ったのは、１年生の秋のリーグ戦初打席以来です」と振り返る一振りが打線に火をつけ、風岡、上坂の連打で２点を勝ち越し。勝利につなげた。

　捕手として３回に「要求するボールを間違えてしまった」と３ランを許し、失点に結び付かなかったものの４回には捕邪飛を落球した直後に二塁打を打たれた。先行しては追いつかれる展開となり、波に乗れない。５回終了時に「もう一度、０−０のつもりで集中しよう」と呼び掛けた。

　春に続く連覇を、と全員が気合を入れた開幕戦は僅差で敗れた。「２部から上がってきた相手をなめていたわけではない。でも負けたということは、どこか浮ついた気持ちがあったんじゃないか」と纐纈は受け止めた。敗戦の夜、全部員に向けてＬＩＮＥ（ライン）でメッセージを発信した。「あしたからは全員でゼロからのつもりでやろう。控えの部員も応援頼むよ」。その声に応え２連勝で勝ち点をもぎ取った。連覇に向け一歩を踏み出した。　（平野梓）

■通算１１０安打　名城大・吉浦

　名城大の１番・吉浦は２安打し、通算安打数を１１０とした。元中日の神野純一（愛工大）のリーグ最多安打記録１２５本越えも視野に入ってきた。

　「打ちたい気持ちが出て、ちょこちょこ当てにいく打撃になった」という昨季は１１安打と伸び悩んだが、この開幕週の３試合ですでに７安打。「１本１本、地道に頑張っていきます」と意気込んだ。

▽３回戦（中部大２勝１敗）
東海学園大　００３００１０００―４
中部大　２１０１００２０ｘ―６
本塁打　古川（東）

▽３回戦（名城大２勝１敗）
名城大　０００２０５２００―９
愛院大　０００００１００１―２

（2017年9月5日　中日スポーツ7面より）

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