北国銀行（金沢市）と金沢工業大は２４日、石川県野々市市の同大で、同行取引先企業の課題解決支援を目的にしたマッチング相談会を開いた。

　石川、富山両県の１４社の経営者らが参加。同大の担当者と個別に面談し、技術開発や人材採用に関する悩みについて打ち明けた。課題解決の手助けになりそうな研究室を紹介してもらったり、開発の助言を受けたりした。

　富山県内の金属関連会社の担当者は、事業活動で出る樹脂製の廃材の再利用法がないかを相談に訪れ、サンプルを示して話し合いながら打開策を探っていた。

　同行は、取引先の事業上の課題を理解し、ともに解決策を探る「コンサルティング営業」に力を入れている。これまで取引先の要望に応じて個別に同大を紹介したことはあったが、幅広いニーズに応えようと、初めて相談会を開いた。
（網信明）

（2016年8月25日　北陸中日新聞朝刊12面より）