愛知学院大モーニング・セミナーが、千種区楠元町の同大楠元学舎１１０周年記念講堂であり、宇宙航空研究開発機構（ＪＡＸＡ）技術参与の沢岡昭・大同大学長が宇宙でのトイレ技術をテーマに講演した。

　セミナーは朝の時間を活用した市民講座で、同大が定期的に開催。この日は３５０人が参加した。

　沢岡学長はスペースシャトルや国際宇宙ステーションでの「トイレ問題」を解説。無重力で水の使用が制限された宇宙空間では特殊なトイレ設備が必要になり、さまざまな宇宙用トイレが開発されてきたことを紹介した。

　沢岡学長は「排せつは高齢者にとって深刻な問題だ。宇宙でのトイレの技術を介護に活用できないか考えている」と展望を語った。

（2016年8月14日　中日新聞朝刊市民総合版より）