進学ナビ

HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 全て

中日新聞掲載の大学記事

2009.04.15

県と岐大など医療機器開発 文科省が事業採択

 県内企業のものづくりやIT技術を生かして高度な医療機器を開発する事業が、文部科学省の都市エリア産学官連携促進事業に採択された。岐阜大や県の研究機関と企業8社が本年度から研究を始める。昨秋からの世界同時不況で影響を受けた県内の製造業で、高い技術力を持つ企業が成長が見込まれる医療分野へ進出し、新産業の創出を目指す。

 研究には岐阜大(岐阜市)、朝日大(瑞穂市)と豊田工業大(名古屋市)の教授ら約20人と県の研究所などが参加。企業側は、刃物や医療機器製造、ITシステム開発などが名乗りを上げている。

 開発する製品は6件。主なものには、歯科治療のエックス線画像から、あごの骨量や血管の詰まり具合を見て骨粗しょう症、動脈硬化などの早期発見につなげるシステムがある。個人の健康診断と診療結果をデータベース化し、疾患傾向などを分析して予防につなげるシステムも。ほかに、早期診断システムやリハビリ支援ロボット、高度な治療に役立つ耐久性の高い医療用刃物など。

 開発期間は2011年度までの3年間で、総事業費は13億5千万円。国は6億円、残りは県が負担する。(稲熊美樹)

(2009年4月15日 中日新聞朝刊岐阜県版より)

戻る < 一覧に戻る > 次へ