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中日新聞掲載の大学記事

2012.09.23

愛知大学野球 中部大、愛院大が先勝

 愛知大学野球秋季リーグ(中日新聞社後援)は22日、愛知県日進市の名城大グラウンドで1部の1回戦2試合があり、愛院大が7−3で名商大に、中部大が2−1で名城大に先勝した。

 愛院大は1回に四球と盗塁、犠打を絡めて無安打で先制。2回に古川が2点本塁打を放つなど、その後も小刻みに得点して快勝した。名商大は6回、3安打に四球を絡めて2得点したが及ばなかった。

 中部大は同点で迎えた5回、2死一、二塁から白石が右前に適時打を放って勝ち越し。2番手の田村が1点を守りきった。名城大は犠打を絡めて好機をつくったが実らなかった。

■緊急登板の田村がチーム初白星呼ぶ

 緊急登板でも、しっかりと準備はできていた。2番手で6回を1安打無失点に抑えた中部大の田村は「優勝はなくなっても、負けたくない。気持ちだけは強く持って投げた」。チームに今季初勝利をもたらした。

 同点の4回、先発の平塚が右膝に打球を当てて降板し、急きょマウンドに立った。2死三塁とされたが、「1点もやれない、絶対に抑える」と自分に言い聞かせ、変化球で西田を右飛に打ち取った。その後は直球を軸に、相手打線をほぼ完璧に抑え込んだ。

 チームが不振だからこそ「できることをしっかりやろう」と、投手全員で毎朝走り込みを続けてきた。

 この日は完投できるエースが先発。とはいえ、気を抜かず1回から肩をつくり、気持ちも盛り上げていた。甘えを捨てて、試合に全力で臨む姿勢があったから、アクシデントにもうまく対応できた。それでも「良かったけれど、満足しちゃいけない。次もしっかり準備をして勝ちに貢献したい」と気を引き締めた。(宇佐美尚)

(2012年9月23日 中日新聞朝刊25面より)
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