東日本大震災の被災者を支援しようと、インターネットなどの呼び掛けで参加した若者らが１３日、市議選の投票所近くや中区栄などで募金活動を行った。ミュージカルの劇場やコンサート会場などでもあり、善意の輪はさらに広がりそうだ。　（境田未緒、安部伸吾、原田晋也）

　市議選の投票所前などで募金をしたのは、１２日に発足した「ＴＪＧ３１１」のメンバーら。「東北地方（Ｔ）の地震（Ｊ）の被災者を支援する学生（Ｇ）」の意味と震災発生日から名付けた。

　南山大３年の西山宗一郎さん（２１）が同日にメールで友人らに呼び掛け。中京大や岐阜大、滋賀大など８大学の学生２０人が集まった。

　そして、市議選で投票所を訪れた人に寄付を募ることに。名東区内の４カ所で選挙管理者らの承諾を得て、投票所の外に募金箱を設置した。

　さらに、栄でも百貨店前など１５カ所で実施。１５０人が募金活動に加わり、この日は３００万円近く集まったという。愛知淑徳大２年の森戸力さんは「若い世代を巻き込んで大きな力になった」と話した。

　西山さんは「来月は統一地方選がある。募金でなくても支援物資を集めるなど、多くの人が訪れる機会を利用して支援が広がれば」と話している。

　連絡先はメールアドレス（tjgtjg311@yahoo.co.jp）

（2011年3月14日　中日新聞朝刊市民版より）