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学生活動  2026.02.17

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不登校の子支援 月1回教室 松阪 学習指導や「居場所」づくり

参加した小学生(手前)とカードゲームで遊ぶ、(左から)辻さん、大嶋さん、小倉さん=松阪市殿町の市福祉会館で

参加した小学生(手前)とカードゲームで遊ぶ、(左から)辻さん、大嶋さん、小倉さん=松阪市殿町の市福祉会館で

■皇学館大生が運営、関わり学ぶ

 松阪市殿町の市福祉会館で月1回、不登校の子どもらの学習支援と居場所づくりを兼ねた「こじか教室」が開かれている。運営するのは皇学館大(伊勢市)の3人。学生は複雑な背景を持つ子どもとの関わり方を学べ、子どもたちは社会とのつながりを持てる貴重な場となっている。(芦原遼)

 2月上旬の土曜日の昼過ぎ、市福祉会館の一室では大学生と小学生が向かい合っていた。「ポケモンカードやる!」「次は負けないからな!」と声が響いた。主催者の一人で同大教育学部1年の小倉一恭さん(19)は「子どもの個性は一人一人違うということを学べ、それに応じた対応を考えることができる」と口にする。

 運営するのは小倉さんと同学年の辻こころさん(19)、大嶋純平さん(19)。もともとは辻さんの母、寛子さんが同所で月1回開いている、不登校の児童や生徒の居場所づくりのカフェを手伝っていた。学びの場をつくろうと立ち上げたのが「こじか教室」だった。

 辻さんが英語、大嶋さんが算数と数学、小倉さんが国語と専門教科も違い、高校入試の小論文の添削を行ったことも。勉強だけでなく、カードゲームなどもできる。近い年代の大学生が相手だからこそ、悩みを話しやすいとの狙いもある。

 昨年11月に始めた。これまで毎回複数人が訪れ、リピーターもいる人気ぶり。小学5年で不登校の男児は既に3回参加。母親は「不登校の子が勉強できる場はなく、置き去りの状況。こういう場があるとありがたいし、本人も自分から行きたいという」と話す。

 大嶋さんは「(不登校という)背景を持つ子どもと関わるのは貴重な機会」と話せば、辻さんは「何回も通ってくれると、居場所になっているんだと思える」とやりがいを語る。

 寛子さんは「不登校の子どものことを少しでも理解できる教員になってくれれば」と思いを話した。

 こじか教室は、毎月第1土曜日の午後2時~同3時半に開催。完全予約制で先着10人。申し込みは「不登校・保護者のカフェin松阪」のインスタグラムのダイレクトメッセージで受け付けている。

(2026年2月17日 中日新聞朝刊松坂紀勢版より)
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