連携協定を結んだ豊田市の太田市長（左）と中部大の竹内学長＝春日井市松本町の中部大で

　豊田市と中部大（春日井市）は６日、豊田市の特別支援教育の充実を柱とした連携協定を結んだ。

　豊田市によると、市内の小中学校の特別支援学級の担任のうち「特別支援学校教諭免許」の取得者の割合は１６．５％（２０２３年度）で、全国平均の３１％より低い。こうしたことから特別支援教育に強みのある中部大現代教育学部に協力を依頼。新年度から同大の教員が市に出向き、同免許の取得に向けた講習を実施することになった。

　大学であった締結式で、太田稔彦市長は「免許の取得率向上は喫緊の課題。総合大学の知見を、市のまちづくりに生かしていただければ」とあいさつ。竹内芳美学長も「大学として地域社会への責務を果たす絶好の機会」と話した。協定では他に健康、医療、産業などの分野でも協力し、地域社会の発展に努めるとした。（水越直哉）

（2025年2月7日　中日新聞朝刊豊田版より）