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中日新聞掲載の大学記事

大学野球  2024.04.29

大学野球 愛知春季L1部 愛院大が連勝

5回、本塁に生還して喜ぶ愛院大の山田

5回、本塁に生還して喜ぶ愛院大の山田

 春季リーグの1部は28日、名古屋市のパロマ瑞穂野球場で2回戦2試合が行われ、愛院大が4-1で愛知東邦大に連勝し、勝ち点を2に伸ばした。名城大は2-0で愛工大に勝ち、1勝1敗で29日の3回戦に持ち込んだ。

 愛院大は4回、末田の左前適時打などで2点を先制し、5回にも加点。先発岡村は1失点で完投した。愛知東邦大は2安打に抑え込まれた。

 名城大は2回、谷の中前適時打で先制し、6回にも失策を誘って追加点を奪った。愛工大は毎回のように得点圏に走者を進めたが、本塁が遠かった。

■山田 4連勝導く一打

 当たっている2年生が白星に道筋をつけた。2-0の5回、愛院大の山田が左に鋭いライナーを放つと、飛び込んだ左翼手が捕り損ねた。二塁走者がかえり、山田も生還。記録は三塁打と捕球ミスした捕手の失策がついたが、値千金の一打に「長打が打ててなかったので、全力で一周して気持ち良かった」と喜んだ。

 この試合含め今季23打数10安打で、打率はリーグ2位の4割3分5厘。オフにバットを寝かせる構えに変えて無駄なく振れるようになり、低く強い打球が増えた。日本代表「侍ジャパン」で活躍した愛工大の中村から2安打を放つなど好調を維持する。

 俊足巧打が持ち味。三重・いなべ総合学園高時代は、複数のプロ球団がプレーを視察に訪れた。大卒でのプロ入りを目指し「出塁率を上げて好機をつくる」と結果を求める。チームはこれで4連勝。欠かせないピースの1つとして打線を引っ張る。

(松本貴明)

 =中日新聞社後援

▽パロマ瑞穂 2回戦(愛院大2勝)
愛知東邦大 000000001|1
愛院大 00022000x|4
(邦)中村、井上、今井、小林颯、杉村-市岡、南出
(院)岡村-末田
本塁打原(邦)

 ▽同(1勝1敗)
名城大 010001000|2
愛工大 000000000|0
(城)久保、天野-谷
(工)小野、樋口、野崎-二村

(2024年4月29日 中日新聞朝刊17面より)

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