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学生活動  2022.08.04

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学生が若手選手の栄養指導 鈴鹿医療科学大 ホンダヒートと取り組み 同世代で相談しやすく効果的

三重ホンダヒートの選手(左)と栄養面について意見交換する学生=鈴鹿市住吉町のホンダアクティブランドで

三重ホンダヒートの選手(左)と栄養面について意見交換する学生=鈴鹿市住吉町のホンダアクティブランドで

 管理栄養士の資格取得を目指す学生が、継続的に若手ラグビー選手の栄養指導に携わる-。鈴鹿市の鈴鹿医療科学大と地元の社会人ラグビーチーム「三重ホンダヒート」が、そんな取り組みを始めた。学生の実践教育の場となり、選手は相談しやすい環境が得られる。3日に両者の初顔合わせがあった。(片山健生)
 
 提案したのは三重ホンダヒート。専属の管理栄養士が決めた食事を寮で出すなど選手への栄養指導は普段から実施しているが、入団間もない若手選手にも早く習慣化させる必要がある。
 
 知識があり、同世代でもある学生に伴走者として関わってもらえば効果的と考えた。これまで鍼灸(しんきゅう)を学ぶ学生の実習をチームで受け入れるなど同大とは交流があり、この「栄養見守り」の取り組みも快諾を得た。
 
 柱は、選手と学生によるコミュニケーションアプリを介した情報交換。選手は寮での食事の写真を毎回投稿し、学生が栄養成分の効果を説明したり、苦手な食材であっても摂取するよう励ましたりする。選手が目標とする体格を踏まえ、補助的な食事の内容や量も助言する。
 
 対象の選手は新卒を含む若手9人で、医療栄養学科の3年生有志27人が協力する。選手1人を学生3人が担当し、リーグ戦開幕前の12月中旬まで続ける。
 
 3日はホンダのスポーツ関連施設「ホンダアクティブランド」(同市住吉町)の管理棟で、選手と学生らがテーブルごとに集まって自己紹介。事前に測定した選手の部位別の筋肉量や体脂肪量などを基に意見を交わし、今後の方針を確認した。趣味などに話題も及び、和やかな雰囲気でやりとりが進んだ。
 
 入団4年目の吉岡大貴選手(26)は「学生なら価値観も近く、相談しやすい。食事はアドバイスを受けて取ることになり、内容に自信が持てる」と喜ぶ。吉岡選手を担当する江口美咲さん(20)は「スポーツ栄養学に興味があり参加した。トップアスリートに関われる貴重な経験になる」と笑顔で語った。

(2022年8月4日 中日新聞朝刊鈴鹿亀山版より)

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