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お知らせ  2022.02.15

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鈴鹿市 看護師の確保へ奨学金

 鈴鹿市は14日発表した2022年度当初予算案に、看護師を目指す鈴鹿医療科学大(同市)の学生を対象にした奨学金貸与事業に720万円を計上した。在学中の貸与総額は1人288万円で、卒業後の市内勤務で返還を免除する規定も用意する。看護師不足とされる地元で人材の定着を図る狙いだ。

 同大は1991年に開学した4年制の医療系大学。2014年開設の看護学科で看護師も養成しているが、卒業後は名古屋市など市外へ流出しがち。18~20年度の就職先は全76機関に上ったが、市内は3機関のみ。市は看護師不足を訴える市医師会と検討を重ね、奨学金の貸与事業に乗り出すことにした。

 奨学生は毎年5人で、進路が固まる3年生の中から学長の推薦を基に選ぶ。1人当たり3、4年時に144万円ずつ貸与する。総額の288万円は在学中の4年間に必要な学費の半分程度として算出した。卒業後、市内の医療機関で4年以上勤務すれば返還は免除する。末松則子市長は「(大学で)鈴鹿の魅力を知り、地元に定着して医療人材に成長してほしい。制度は拡充していく」と述べた。一般会計は682億4500万円で、前年度当初比で5.5%増。(片山健生)

(2022年2月15日 中日新聞朝刊三重総合版より)

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