町のラッピング公用車のデザインを手掛けた水野さん＝神戸町役場で

　大垣女子短大（大垣市）の学生がデザインを手掛けた神戸町のラッピング公用車が完成し、１６日に町役場でお披露目式があった。

　デザイン美術学科の学生１２人が、授業の中で原案となるイラストを制作。役場職員らの投票で、１年の水野百華さん（１９）＝多治見市＝のデザインが採用された。

　ドアに町のキャラクター「ばら菜」を大きくあしらった。町特産品の小松菜やバラ、揖斐川や養老鉄道の車両など町ゆかりのものを組み合わせて「ごうど」の文字を表現。制作期間は約５カ月で、パソコンのソフトを使って描いた。

　昨年９月に同じ授業を選択する学生らと町を訪れ、制作イメージを膨らませた。水野さんは「神戸に来るのは初めてだった。先入観なく、町の文化や人々から受けた温かい印象をそのまま絵に表せた」と話した。公用車を前に「街中で走っているのを見るのが楽しみ」と笑顔を見せた。

　お披露目式で、谷村成基町長は「パッと見た時にインパクトのあるデザイン。公用車を活用し、町の活性化につなげていきたい」と話した。

　ラッピング公用車は、町職員が公務での移動に使うほか、県外で町の特産品を販売するイベントなどで使用する予定。（柳田瑞季）

（2021年3月17日　中日新聞朝刊西濃版より）