考案した商品をＰＲする学生たち＝稲沢市稲葉２の愛知文教女子短大で

　食べ物を通じて稲沢市平和町の桜をＰＲするため、愛知文教女子短大（同市稲葉２）の学生たちが、桜をテーマにした新商品を考案した。１４日に同町商工会の関係者らにお披露目した。

　同町には６０種類、計約１４００本が植わる桜並木があり、春には多くの見物客が訪れる。町商工会が昨年から商品開発に取り組んでおり、同短大生活文化学科の２年生１２人に協力を依頼した。

　学生たちは、みじん切りにした桜の葉を生地に練り込んだマフィン、花の塩漬けなどを使ったスコーンなど計４品を開発。試食した同会の松岡重夫会長（７１）は「春には多くの人に足を運んでもらい、（考案した商品が）コロナ禍で売り上げが落ち込む会員の飲食店で起爆剤になれば」と期待した。

　同会は今後、会員事業所を募り、学生が考案した商品を販売したり、各店で参考にして新商品を開発したりする。（牧野良実）

（2021年1月15日　中日新聞朝刊尾張総合版より）