真剣な表情で本を選ぶ学生＝岐阜市正木中の丸善岐阜店で

　中部学院大（関市）の学生が大学の図書館の蔵書を自ら選ぶ取り組み「選書ツアー」が１５日、岐阜市正木中の丸善岐阜店であり、学生ら４６人が３７０冊を選んだ。

　活字への好奇心を育もうと同大が２０１５年から実施。学生は専攻する看護や福祉などの分野に役立つような専門書や小説を大学の予算で買い、仲間が読みたくなる「ＰＯＰ」と呼ばれる案内をデザインして本とともに図書館に飾る。

　今年は新型コロナウイルスの感染防止対策で、一度に大勢が書店に集まらないよう午前と午後の２回に分けて行った。

　学生は新刊本や映像化作品など興味を持ったコーナーを回って本を手に取っていた。

　作家河野裕さんの青春恋愛小説「昨日星を探した言い訳」（ＫＡＤＯＫＡＷＡ）を選んだ短期大学部社会福祉学科２年の鈴木結（ゆい）さん（２０）は「表紙のデザインがきれいで引かれた。内容も面白そうで、友達と感想を交換したい」と話した。（藤原啓嗣）

（2020年9月25日　中日新聞朝刊岐阜近郊版より）