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お知らせ  2020.08.31

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次世代技術 介護や宇宙に 津 科技相と名城大教授対談

対談する竹本科学技術担当相(左)と福田名城大教授=津市片田長谷町の津カントリー倶楽部で

対談する竹本科学技術担当相(左)と福田名城大教授=津市片田長谷町の津カントリー倶楽部で

 竹本直一・科学技術担当相と福田敏男名城大教授による「次世代技術」をテーマにした対談が30日、津市片田長谷町の津カントリー倶楽部であった。

 福田教授はロボット工学の研究者で、米国に本部を持つ世界最大の電気・電子関係の専門家組織「IEEE」のアジア人初の会長。2019年に中日文化賞を受賞している。

 福田教授は日本の介護費用が年々、増加している点に触れ、「介護を助ける人に寄り添うロボットを作りたい」と述べた。竹本担当相はこれから新しく伸びる産業として宇宙産業を挙げ、「宇宙関係の予算が日本は米国の15分の1以下。どうにか増やしていかないといけない」と語った。

 2人は、日本の研究者が海外に比べて待遇が低い点に危機感を示した。竹本担当相は「優れた発明で特許が認められても、日本は米国に比べて発明者への対価が低すぎる」と指摘。福田教授は「中国は米国で成功した研究者をさらに好待遇で自国に引き入れている」とし、国内の研究者を支援する体制の充実を求めた。

 津カントリー倶楽部の小池建夫理事長が2人と旧知であることから、対談が実現した。理事長の知人や倶楽部の会員ら20人が参加した。(鎌倉優太)

(2020年8月31日 中日新聞朝刊三重版より)

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