スポーツ 2022.11.07
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全国高校駅伝 愛知県予選会 男子 名経大高蔵が初V
■創部11年目に悲願
全国高校駅伝(12月25日・京都)の愛知県予選会が6日、一宮市の大野極楽寺公園発着の男子7区間42.195キロ、女子5区間21.0975キロであり、男子は創部11年目の名経大高蔵が2時間8分47秒で初優勝し、都大路への切符を手した。女子は豊川が1時間11分33秒で制し、3年ぶり12度目の出場権をつかんだ。
■北林陸音が区間賞
ゴールで待つ仲間たちも、興奮を抑えきれない様子だった。名経大高蔵のアンカー・北林陸音(りくと、3年)が区間賞の快走でゴール。創部からチームを指揮する加藤良寛監督(41)とともに胴上げでねぎらわれた。
序盤から主導権を握った。5000メートルで全国高校総体出場のエース河野温喜(3年)が1区区間賞と好スタート。4区で中部大第一に先頭を譲ったが、5区でトップを奪い返した。河野は「いい流れをつくることができた。チームにとっても自分にとってもうれしい結果」と笑みを浮かべた。
1カ月前、チームは九州学院や佐久長聖など全国の強豪が集う日本海駅伝(鳥取)に参加。県勢最高位となる10位に入り、手応えをつかんでいた。加藤監督は「日本海駅伝をいい形で走れて、今回も結果が出せた。途中差がつまってヒヤヒヤしたが、しっかりねばってくれた」とたたえた。
■まず10番台目指す
筑波大大学院でコーチングを学んだ後、女子を指導していた加藤監督が2011年に男子チームを立ち上げた。1年目は部員3人でスタート。2年目から10人以上が集まり、初挑戦となった県予選会は24位だった。少しずつ順位を上げ、19年以降は3年連続2位。10回目の挑戦で都大路行きを決めた。加藤監督は「入賞と言いたいところだが、まずは10番台を目指したい」と話した。 (広瀬美咲)
■4人が区間賞V 女子・豊川
全国優勝4回の強豪が、都大路に帰ってくる。女子の豊川は4人が区間賞を獲得して優勝。一時は後続に詰め寄られたが、全区間でトップ通過を果たした。アンカーの林那優(3年)は「2年間悔しい思いをしてきて、最後に都大路に行けてうれしい」と泣いて喜んだ。
就任3年目の臼井康善監督(46)は「新しい歴史をつくろう」と言葉をかけ続けていた。週当たりの走行距離を10キロほど減らし、その分選手が自ら考えてケアする時間を増やした。過度な体重管理もしていない。15年以上使ってきたたすきも、新しいものに替えて臨んだ。臼井監督は「プレッシャーのある中で選手たちはよく耐えて走ってくれた。都大路では入賞を狙いたい」と話した。
(2022年11月7日 中日スポーツ8面より)
全国高校駅伝(12月25日・京都)の愛知県予選会が6日、一宮市の大野極楽寺公園発着の男子7区間42.195キロ、女子5区間21.0975キロであり、男子は創部11年目の名経大高蔵が2時間8分47秒で初優勝し、都大路への切符を手した。女子は豊川が1時間11分33秒で制し、3年ぶり12度目の出場権をつかんだ。
■北林陸音が区間賞
ゴールで待つ仲間たちも、興奮を抑えきれない様子だった。名経大高蔵のアンカー・北林陸音(りくと、3年)が区間賞の快走でゴール。創部からチームを指揮する加藤良寛監督(41)とともに胴上げでねぎらわれた。
序盤から主導権を握った。5000メートルで全国高校総体出場のエース河野温喜(3年)が1区区間賞と好スタート。4区で中部大第一に先頭を譲ったが、5区でトップを奪い返した。河野は「いい流れをつくることができた。チームにとっても自分にとってもうれしい結果」と笑みを浮かべた。
1カ月前、チームは九州学院や佐久長聖など全国の強豪が集う日本海駅伝(鳥取)に参加。県勢最高位となる10位に入り、手応えをつかんでいた。加藤監督は「日本海駅伝をいい形で走れて、今回も結果が出せた。途中差がつまってヒヤヒヤしたが、しっかりねばってくれた」とたたえた。
■まず10番台目指す
筑波大大学院でコーチングを学んだ後、女子を指導していた加藤監督が2011年に男子チームを立ち上げた。1年目は部員3人でスタート。2年目から10人以上が集まり、初挑戦となった県予選会は24位だった。少しずつ順位を上げ、19年以降は3年連続2位。10回目の挑戦で都大路行きを決めた。加藤監督は「入賞と言いたいところだが、まずは10番台を目指したい」と話した。 (広瀬美咲)
■4人が区間賞V 女子・豊川
全国優勝4回の強豪が、都大路に帰ってくる。女子の豊川は4人が区間賞を獲得して優勝。一時は後続に詰め寄られたが、全区間でトップ通過を果たした。アンカーの林那優(3年)は「2年間悔しい思いをしてきて、最後に都大路に行けてうれしい」と泣いて喜んだ。
就任3年目の臼井康善監督(46)は「新しい歴史をつくろう」と言葉をかけ続けていた。週当たりの走行距離を10キロほど減らし、その分選手が自ら考えてケアする時間を増やした。過度な体重管理もしていない。15年以上使ってきたたすきも、新しいものに替えて臨んだ。臼井監督は「プレッシャーのある中で選手たちはよく耐えて走ってくれた。都大路では入賞を狙いたい」と話した。
(2022年11月7日 中日スポーツ8面より)