お知らせ 2022.10.28
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- 愛農学園農業高等学校
愛農学園農高 伊賀 グッドデザイン賞 ベスト100
■地球に優しい農業教育 評価
伊賀市別府の愛農学園農業高校の教育プログラムが、2022年度グッドデザイン賞のベスト100に選ばれた。有機農業を学ぶため全国から集まった生徒と職員、卒業生が協力し、地球に優しい農業に取り組む姿勢が評価された。教頭の泉川道子さん(55)は選出を機に「農業の大変さや食べ物の大切さがもっと多くの人に伝わってほしい」と語る。(瀬里崎蒼馬)
1964年に農業者の小谷純一さんが創立した同高は、キリスト教系で男女共学の私立校。全寮制で1年と2年の各20人、3年の21人が学んでいる。
10ヘクタール以上の敷地で乳牛10頭、豚100頭、鶏1500羽を飼育し、60品目以上の無農薬野菜の畑や、150本以上の果樹なども広がる。アイガモを水田に放ち、米の有機農法も行っている。
果樹、野菜、作物、酪農、養鶏、養豚の6部門があり、1年生は各部門を順番に経験する。2年生以降は1つの部門を選択し、専門性を高める。3年生は4月に各部門の農業運営の計画も立てる。最近では、物価高騰に対応するため、牧草の一部自給や野菜を包む袋の脱プラスチック化などを発案し、実践した。
同高は創立者の言葉「農業者たる前に人間たれ」を建学の精神とし「農業」と「食」を通じて、自然の恵みや命への感謝の気持ちを大切にする教育に取り組んでいる。寮生活を送る生徒らに加え、教員の半分以上も学内に住む。酪農部の3年の男子生徒(18)は「寮で同じご飯を食べて、一緒に農業をして深いつながりができる」と語る。
地元出身の生徒が少ないため、泉川さんは「地元の子にも知ってもらい、生まれ育った場所で宝を見つけてほしい」と願っている。
(2022年10月28日 中日新聞朝刊伊賀版より)
伊賀市別府の愛農学園農業高校の教育プログラムが、2022年度グッドデザイン賞のベスト100に選ばれた。有機農業を学ぶため全国から集まった生徒と職員、卒業生が協力し、地球に優しい農業に取り組む姿勢が評価された。教頭の泉川道子さん(55)は選出を機に「農業の大変さや食べ物の大切さがもっと多くの人に伝わってほしい」と語る。(瀬里崎蒼馬)
1964年に農業者の小谷純一さんが創立した同高は、キリスト教系で男女共学の私立校。全寮制で1年と2年の各20人、3年の21人が学んでいる。
10ヘクタール以上の敷地で乳牛10頭、豚100頭、鶏1500羽を飼育し、60品目以上の無農薬野菜の畑や、150本以上の果樹なども広がる。アイガモを水田に放ち、米の有機農法も行っている。
果樹、野菜、作物、酪農、養鶏、養豚の6部門があり、1年生は各部門を順番に経験する。2年生以降は1つの部門を選択し、専門性を高める。3年生は4月に各部門の農業運営の計画も立てる。最近では、物価高騰に対応するため、牧草の一部自給や野菜を包む袋の脱プラスチック化などを発案し、実践した。
同高は創立者の言葉「農業者たる前に人間たれ」を建学の精神とし「農業」と「食」を通じて、自然の恵みや命への感謝の気持ちを大切にする教育に取り組んでいる。寮生活を送る生徒らに加え、教員の半分以上も学内に住む。酪農部の3年の男子生徒(18)は「寮で同じご飯を食べて、一緒に農業をして深いつながりができる」と語る。
地元出身の生徒が少ないため、泉川さんは「地元の子にも知ってもらい、生まれ育った場所で宝を見つけてほしい」と願っている。
(2022年10月28日 中日新聞朝刊伊賀版より)