ニセ電話詐欺の被害が続く中、市内の中学、高校の生徒らが、街頭での啓発や広報活動に協力した。（山本拓海、坂本圭佑）

■来店客へ声合わせ　桜花学園高　

　年金支給日の１４日、桜花学園高校（昭和区）の生徒らは昭和署員とともに、区内の商業施設「シャンピアポート」で被害防止を呼びかけた。書道部員が仕立てた横断幕を生徒会のメンバーが掲げ、来店客に警戒を促した。
　
　生徒６人が「詐欺に気を付けて」と声を合わせて注意喚起。桜花学園高校の生徒会長（１６）は「自分の家族に語りかけるように被害の防止を呼びかけたい」と話した。
　
■名女大中高　広報音声を録音

　名古屋女子大中学・高校（瑞穂区）の放送部は、瑞穂署の依頼を受け、ニセ電話詐欺や交通事故防止を呼びかける広報音声を作った。計１１種類の音声を録音。白バイやパトカーのパトロールのほか、地元のスーパーで流す。
　
　署は１４日、部員たちに感謝状を贈った。放送部は昨年、全国大会に出場するなど活躍しており、桜花学園高校３年の部長（１８）は「聞き取りやすいように、ゆっくりと話すことを心がけた。詐欺防止の手助けになれば」と話した。　

（2022年10月21日　中日新聞朝刊市民版より）