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高校野球 2022.10.03

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愛知工業大学名電高等学校 東邦高等学校

秋季高校野球 愛知県大会 完封東海切符 愛工大名電 3位決定戦勝利

愛工大名電-中京大中京 7回裏2死二塁のピンチをしのぎ雄たけびを上げる愛工大名電・笹尾=岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで(森研人撮影)

愛工大名電-中京大中京 7回裏2死二塁のピンチをしのぎ雄たけびを上げる愛工大名電・笹尾=岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで(森研人撮影)

 愛知の3位決定戦は、愛工大名電が中京大中京を5-0で破り、秋季東海大会(22、23、29、30日、静岡・草薙及び清水庵原)の最後の出場権をつかんだ。決勝は、東邦が延長11回の末に5-4で至学館に競り勝ち、4年ぶり17度目の優勝を果たした。静岡では加藤学園が3位決定戦で知徳に7回コールド勝ちし、東海大会への出場権を獲得。決勝では常葉大菊川が常葉大橘との「常葉」対決を制して優勝した。

■先発・笹尾7イニングピシャリ

 今夏の甲子園で8強入りした愛工大名電が滑り込みで東海大会の切符を手にした。完封勝ちの立役者となったのは最速143キロ右腕、笹尾日々喜(ひびき)投手(2年)。先発で7回までを3安打、無失点の5奪三振と好投した。

 前日の準決勝から連投も何のその。笹尾が底力をみせた。秋の県大会すべてで先発マウンドを任された背番号1は、この日は7イニングを投げて三塁を踏ませない投球。要所を抑えた時にはガッツポーズも飛び出し、「いつも以上に気合が入っていた。ガッツポーズは無意識に出ちゃいました」と照れ笑いを浮かべた。

 この日最速138キロを計測した直球とスプリットを軸に狙い球を絞らせなかった。7回には1死から二塁打を浴びてピンチを招くも後続を三邪飛、二飛に打ち取って0行進を継続。「打たせて取るように制球に気を付けた」と振り返ったように四死球は0とテンポのいい投球で攻撃のリズムもつくった。

 名前の「日々喜」は「日々、喜んで生きてほしい」との願いだけでなく、「人を喜ばせる人間になってほしい」との思いも込められている。今夏の甲子園ではベンチ入りしたものの登板はなかった。「自分が甲子園に出ることが親への恩返し。センバツが懸かる東海大会では一球一球先を見ずにチームの勝利に貢献したい」と力を込める。 (谷大平)

 ▽決勝(岡崎レッドダイヤモンドスタジアム)
東邦 00020100011|5
至学館 10001001010|4
 (延長11回)
(東)宮国、岡本-南出
(至)伊藤、山本、伊藤-磯村

 ▽3位決定戦
愛工大名電 100001030|5
中京大中京 000000000|0
(愛)笹尾、大泉、伊東-秋葉
(中)中井、平野-江崎
(秋季東海大会に<1>東邦<2>至学館<3>愛工大名電が出場)

(2022年10月3日 中日スポーツ6面より)

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