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お知らせ 2022.09.27

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星城高等学校

文化祭で献血 これからも 豊明・星城高 08年から協力継続

献血に協力する生徒や教員ら=豊明市栄町の星城高で

献血に協力する生徒や教員ら=豊明市栄町の星城高で

■コロナ禍で血液不足 生徒・教員が力に

 コロナ禍で献血協力者の不足が続く中、星城高(豊明市)で22日、生徒や教員ら38人が献血した。同校では2008年から文化祭に合わせて献血を実施している。県赤十字血液センター(瀬戸市)によると、継続的に協力する高校は県内でも珍しく、担当者は「若い世代に献血を知ってもらういい機会」と感謝する。(平木友見子)

 同センターによると、新型コロナウイルスの感染拡大後は密を避けるため、団体を対象とする献血が中止されるなどして協力者が激減。現在はコロナ禍前の実施回数まで戻りつつあるが、陽性が確定すると症状消失から4週間、濃厚接触者は2週間、献血ができないことも影響が大きい。今月1~21日では400ミリリットルの献血に換算すると834人分が不足している。特にO型が足りないという。

 同校の献血への協力は、愛知中央ライオンズクラブ(日進市)の呼びかけを機に始まった。3年ぶりの実施となった今年、校内に止められた献血バスに列を作った生徒たちは、問診を受けた後、次々に献血をした。

 全校生徒への周知に力を注いだ生徒会書記の手嶋さん(18)=3年=は「献血する高校生は少ないと聞き、何かできればと思った」。献血推進キャラクター「けんけつちゃん」の着ぐるみに入って構内を回った山盛さん(17)=同=は「今までは『別にいいや』という感じだったが、これからは協力しようと思う」と話す。初めて献血した石川さん(18)=同=は「人の命に身近に関わることができてよかった」と感想を語った。

 同ライオンズクラブの川西正順さん(80)は「献血の重要性を理解し、積極的に取り組んでくれる高校には感謝している。今後も協力して継続していきたい」と話した。

(2022年9月27日 中日新聞朝刊なごや東版より)

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