■小編成部門とソロバトル　顧問「いい顔で踊っていた」

　松阪市の三重高校ダンス部「シリアスフレーバー」の生徒は１８日、北九州市で開かれたダンスの全国大会「全日本高校チームダンス選手権大会」の小編成部門とソロバトルで優勝した。３年生の多くが受験に向けてこの大会を最後に引退を迎える中、快挙を成し遂げた。

　小編成部門は２～１２人のチームが２分～２分半で演技し、ソロバトルは各高校の代表選手１人がランダムに選曲される音楽に合わせ即興で踊りを披露し競う。三重高からは小編成部門に１２人の生徒が、ソロバトルに三年生の古山さんが出場した。

　７月の中部予選を３位で通過した小編成部門の生徒は、ロックダンスやブレイクダンス、女性らしい動きを取り入れたソウルワックを組み合わせたダンスを披露した。振り付けや選曲は顧問の神田橋純教諭と協力して作り上げた。

　古山さんは中部予選で敗れたが、動画審査による敗者復活戦で全国出場を勝ち取った。全国大会では持ち前の負けん気を発揮し、予選で負けた愛知県の生徒を破って優勝。古山さんは小編成の部にも出場した。

　神田橋教諭は「優勝はびっくりしたが、生徒は本当にいい顔をして踊っていた。ダンスを心から楽しんでいたことが評価されたと思う」と語っていた。（奥村友基）

（2022年9月23日　中日新聞朝刊松阪紀勢版より）