お知らせ 2022.03.11
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おいしく食べて 人助け おにぎり店と共同開発 海星高生の新商品完成
■売り上げ一部 途上国の給食費に
海星高校(四日市市追分1)の1年生9人が、北勢地域でおにぎり店を展開する「おにぎりの桃太郎」(同市久保田1)と開発を進めていた新商品が完成した。栄養価バランスにこだわった上、持続可能な開発目標(SDGs)の取り組みとして、売り上げの一部は途上国の子どもたちの学校給食に用いられる。(尾林太郎)
生徒たちの取り組みは「テーブル・フォー・ツー」(TFT)と呼ばれる。食べ物にあふれ生活習慣病患者の多い先進国と、飢えに苦しむ途上国の不均衡を正そうと、東京のNPO法人が展開。カロリーや栄養バランスなど一定の条件を満たすと、売り上げの一部がNPOを通じてアジアやアフリカの貧困地域の子どもたちの給食費に充てられる。
今回開発したのは、キンパ(韓国のり巻き)をもとに考案した「玄米キンパ」。具材には、甘辛いタレの牛肉と歯応えのあるたくあんに加え、日本人に不足しがちな緑黄色野菜としてニンジンのナムルを使っている。玄米もビタミンB1やB2が豊富だ。
生徒と同社のコラボのきっかけは、昨年7月。企業向けに貧困や飢餓を解消するアイデアを披露する会で、9人が同社に健康的な新商品の開発とTFTへの参加を提案したところ、発表を見た担当者らが賛同。昨秋から商品開発に向けた話し合いを重ねてきた。
梅じそやちりめんじゃこなど20種類ほど出された商品案から、広い層に好まれるキンパが採用された。その後、3回ほど試作を重ね今の商品が完成。メンバーの1人、川原さん(16)は「割ったときの香りと具材の食感が良い。健康とおいしさの両方を実現した」と太鼓判を押す。
15日から全16店舗で販売され、1個税込み220円。うち10円が寄付される。吉村さん(16)は「飢餓で苦しむ人と、肥満に困っている人の助け舟になれば」、寺輪さん(16)は「たくさんの人においしく食べてもらいたい」と願いを込める。
(2022年3月11日 中日新聞朝刊北勢版より)
海星高校(四日市市追分1)の1年生9人が、北勢地域でおにぎり店を展開する「おにぎりの桃太郎」(同市久保田1)と開発を進めていた新商品が完成した。栄養価バランスにこだわった上、持続可能な開発目標(SDGs)の取り組みとして、売り上げの一部は途上国の子どもたちの学校給食に用いられる。(尾林太郎)
生徒たちの取り組みは「テーブル・フォー・ツー」(TFT)と呼ばれる。食べ物にあふれ生活習慣病患者の多い先進国と、飢えに苦しむ途上国の不均衡を正そうと、東京のNPO法人が展開。カロリーや栄養バランスなど一定の条件を満たすと、売り上げの一部がNPOを通じてアジアやアフリカの貧困地域の子どもたちの給食費に充てられる。
今回開発したのは、キンパ(韓国のり巻き)をもとに考案した「玄米キンパ」。具材には、甘辛いタレの牛肉と歯応えのあるたくあんに加え、日本人に不足しがちな緑黄色野菜としてニンジンのナムルを使っている。玄米もビタミンB1やB2が豊富だ。
生徒と同社のコラボのきっかけは、昨年7月。企業向けに貧困や飢餓を解消するアイデアを披露する会で、9人が同社に健康的な新商品の開発とTFTへの参加を提案したところ、発表を見た担当者らが賛同。昨秋から商品開発に向けた話し合いを重ねてきた。
梅じそやちりめんじゃこなど20種類ほど出された商品案から、広い層に好まれるキンパが採用された。その後、3回ほど試作を重ね今の商品が完成。メンバーの1人、川原さん(16)は「割ったときの香りと具材の食感が良い。健康とおいしさの両方を実現した」と太鼓判を押す。
15日から全16店舗で販売され、1個税込み220円。うち10円が寄付される。吉村さん(16)は「飢餓で苦しむ人と、肥満に困っている人の助け舟になれば」、寺輪さん(16)は「たくさんの人においしく食べてもらいたい」と願いを込める。
(2022年3月11日 中日新聞朝刊北勢版より)