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お知らせ 2022.01.23

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名古屋経済大学市邨高等学校

カンボジアの状況 大勢に伝えたい

カンボジアへマスクを贈る活動を報告する学生3人=千種区の名古屋経済大市邨高で

カンボジアへマスクを贈る活動を報告する学生3人=千種区の名古屋経済大市邨高で

■来月4日オンライン報告会

 名古屋経済大市邨高校(千種区)の一部生徒でつくる「SDGs有志メンバー」が2月4日夜、コロナ禍でマスク不足の続くカンボジアへ約3万枚を贈った活動をオンラインで報告する。現地で一時放置されるトラブルもあったが、関係者の連携で解決したといい、「寄せていただいた大勢の皆さんにきちんとお伝えできる」と張り切る。 (小松原康平)

■マスク贈った名経大市邨高生ら

 報告するのは、いずれも3年の4人。4人はSDGs(国連の持続可能な開発目標)を掲げる国際ボランティア団体の一員として1年から活動している。マスク支援は3000枚超を贈った一昨年に続き2回目。

 昨年春、貧困世帯の集中する農村部で小学校建設などの教育支援を続ける加藤さん(43)とオンライン勉強会を開き、依然マスクが不足していると知り、活動を再開した。10月に常滑市であった「SDGs AICHI EXPO」などでも協力を訴えたところ、全国各地から不織布マスク2万枚超、布マスク1万枚超が寄せられた。

 11月初めに首都プノンペンに着いたが、支援物資にも関税がかかることが分かり、留め置かれる事態に。メンバーとともに活動している同校社会科教諭の松野至さん(42)は、加藤さんらに相談。現地に詳しい名古屋経済大の宮島良子准教授らを通じて必要な手続きを済ませ、12月末には北西へ約300キロの目的地に無事届いた。

 当日は「難民支援の夕べ」と題し、午後6時~8時15分に生配信する。4人は「マスクを着けた現地の子どもの笑顔を見ると、活動してきて良かったと思う。少しでも多くの皆さんにカンボジアの状況を知ってもらえたら」と期待する。加藤さんらが出演するほか、ドキュメンタリー映画「祖国を追われる人々、ロヒンギャ」も上映する。

 視聴申し込みは、同校のウェブサイト(「市邨」「マスク支援」で検索)で。

(2022年1月23日 中日新聞朝刊市民総合版より)

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