クリスマスを前に、瀬戸市の聖カピタニオ女子高校の全校生徒４９２人が１０日、地域への感謝の気持ちを込めて、寄贈するエプロンやカード作りなどの奉仕活動に取り組んだ。

　創立以来この時期に続く行事。エプロンは高齢者施設から届いた白い布を、生徒１３人が型紙に合わせて裁断し、ミシンで縫い合わせた。後日手渡しに行く。３年生の女子生徒（１７）は「裁縫が得意なので役に立てるかなと思った。祖父母の顔を想像しながら手を動かしました」と話した。

　各教室では３００人以上が厚紙を使ったカード作りに挑戦。白い綿をサンタのひげに見立て、立体シールも貼って華やかにし「Ｗｉｓｈｉｎｇ　ｙｏｕ　ａ　Ｍｅｒｒｙ　Ｃｈｒｉｓｔｍａｓ（良いクリスマスを祈ります）」と色ペンで書いた。近くの長根小や市民団体を通して途上国に送る。１年生の女子生徒（１５）は「広い世界に興味がある。手作りが届くのはわくわくする」とはにかんだ。

　他に、キリストの生誕を再現した馬小屋作りや市文化センターの落ち葉の清掃をした。（西川侑里）

（2021年12月11日　中日新聞朝刊なごや東版より）