ニセ電話詐欺の被害を防ごうと、豊田市平戸橋町の杜若高校美術部が豊田署に協力し、軒先などに掲示する啓発プレートを作製した。

　プレートは詐欺グループのメンバーに犯行をためらわせるために企画した。防水性能が高い紙製のＡ４サイズで２種類。いずれも詐欺の犯行風景とともに「警察のだまされた振り作戦に協力しています！」と記載してある。

　デザインは同校内で募集したデザイン案から、美術部の３年生加藤さん（１８）と古谷さん（１８）の作品が選ばれた。署で１９日、感謝状の贈呈式があり、２人は同部の部長（１８）とともに中尾憲正署長から感謝状を受け取った。

　プレートは豊田市役所や同署などで希望する人に配布する。中尾署長は「高校生の皆さんが描いてくれたプレートを多くの人に活用してもらい、被害を１件でも減らしたい」と話した。（小野開栄）

（2021年10月22日　中日新聞朝刊豊田版より）

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