スポーツ 2021.10.15
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済美高女子陸上部 国体代替大会へ意気込み

国体の代替大会に向けて意気込む選手たち=岐阜市の済美高で
岐阜市の済美高校陸上部の女子選手たちが、三重県伊勢市で17日に開かれる「東海フレンドシップゲーム」に県代表として出場する。新型コロナウイルスの影響で中止になった「三重とこわか国体」の代わりとなる大会。短距離に出場する選手たちは大会に向けて意気込んでいる。(酒井貴之)
陸上部は今年、女子400メートルリレー、1600メートルリレーで県高校記録を打ち立てた。今夏の全国高校総体(インターハイ)では、森さん(3年)が400メートルで3位に入り、1600メートルリレーは4人の力走で5位入賞を果たした。
代替大会の女子100メートルに出場する渡辺さん(3年)は「監督に陸上の楽しさを教えられた」と話す。中学時代は全国大会にも届かなかったが、高校ではその日の体調に合わせて、自転車のトレーニングマシンを使った練習などを取り入れた。今年、100メートルのベストタイムが12秒00と全国トップクラスにまで伸びた。
300メートル代表の森さんは、この種目で日本高校ランク1位。「仲間と高め合えば、つらくても頑張れる」と笑顔を見せ、さらなる更新を狙う。
2人と400メートルリレーでバトンをつなぐのは、東名さん(2年)と、大幸(だいこう)さん(1年)。個人の100メートルにも出場する2人は「県の代表として、他県の人に勝てるように」と力を込める。休日は練習の疲れを取るために長く寝るなど、切り替えも忘れない。
済美高で10年余り、多くの選手を育てた顧問の太田三暁教諭(44)は「代替大会は楽しんで走ってほしい」と語る。
普段の指導では、選手たちの変化に気づいたり、礼儀を身につけてもらったりするため「どれだけ生徒たちと時間を共有できるか」に力点を置く。ただ、押しつけや、細かなフォームの修正はしない。「生徒たちが大好きな陸上に打ち込めるように」と話し、大舞台でも選手たちが生き生きと走ってくれることを期待している。
(2021年10月15日 中日新聞朝刊岐阜近郊版より)