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高校野球 スポーツ  2021.10.04

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至学館高等学校 享栄高等学校

秋季高校野球 愛知県大会 至学館 サヨナラ勝利 東海切符

サヨナラ勝ちで東海大会出場を決め、喜び合う至学館ナイン=愛知県の小牧市民球場で(谷大平撮影)

サヨナラ勝ちで東海大会出場を決め、喜び合う至学館ナイン=愛知県の小牧市民球場で(谷大平撮影)

 愛知では至学館と享栄が決勝進出を決めるとともに、来春のセンバツ大会の重要な参考資料となる秋季東海大会(10月30、31日、11月3、6、7日、愛知・岡崎市民及び刈谷)への出場を決めた。静岡では静岡が3位決定戦で浜松西に打ち勝ち、東海大会の出場権を獲得。決勝は日大三島が聖隷クリストファーを破り、優勝した。

■麻王監督 日ごろの練習成果「決して偶然ではない」

 劇的な勝利で東海大会への出場切符を手にした。1-2の9回。土壇場での粘りを見せた至学館は、1点のビハインドをはね返しての逆転サヨナラ勝ち。試合後、麻王義之監督(58)は勝利の理由をこう語った。

 「日ごろの練習から一球一球に集中するようにやってきた。決して偶然ではないですよ。頂点に立つためにはこういうゲームを勝たないといけないですからね」

 “麻王采配”がズバリ的中した。9回に先頭の加藤が四球で塁に出ると、続く2番・兜森には初球からエンドランのサイン。高めに浮いた球を何とかたたきつけるようにバットに当てると打球は左翼グラウンドへ。一走はその間に三塁まで到達し、続く併殺打の間に同点のホームを踏んだ。

 2死走者なしとなったがここで終わらない。4番・宮田が右前打を放つと、代走の鈴木がすかさず二盗。最後は麻王監督が「チームで一番勝負強い」と話す代打・竹林がサヨナラの中前適時打。竹林は「9回の攻撃に入る前から絶対に逆転できると思っていた。強い気持ちを持って打席に入りました」と満面の笑みを浮かべた。

 2年連続で秋の東海大会出場が決定。指揮官は「このチームはまだまだ伸びしろがある。愛知の代表として『愛知は強い』と思われる戦いをしたい」と力を込めた。“劇勝”の勢いのまま、まずは県の頂点に立つ。 (谷大平)

▽準決勝(小牧市民)
星城 000020000|2
至学館 010000002x|3
(星)田島、島袋-小川
(至)山本、片山、伊藤-磯村

享栄 0021202|7
中部大春日丘 0000000|0
(7回コールドゲーム)
(享)藤本-関
(中)宮地、塩崎、新宅-中里
本塁打 西田(享)

(至学館と享栄は秋季東海大会出場)

(2021年10月4日 中日スポーツ8面より)

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