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高校野球 スポーツ  2021.10.03

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享栄高等学校

秋季高校野球 愛知県大会 享栄4強 古巣に勝った~ 大藤監督ガッツポーズ

ガッツポーズする享栄・大藤敏行監督=愛知県小牧市の小牧市民球場で(谷大平撮影)

ガッツポーズする享栄・大藤敏行監督=愛知県小牧市の小牧市民球場で(谷大平撮影)

 秋季高校野球愛知県大会の準々決勝3試合が2日、愛知県の小牧市民球場で行われ、享栄が中京大中京に3-2で競り勝ち、4強入りを決めた。中京大中京は昨春に続くセンバツ出場が絶望的となった。東邦は中部大春日丘に終盤で逆転を許して、3-5で敗れた。静岡大会は準決勝を行い、日大三島が静岡との延長戦に5-2でサヨナラ勝ち。聖隷クリストファーとともに、愛知県内で10月30日に開幕する予定の東海大会への出場権を獲得した。

■「最後まで藤本におんぶに抱っこ」

 県大会では初めてとなる古巣との対決。1点差という息詰まる接戦を制した享栄・大藤敏行監督(59)は試合が終わると、力強くガッツポーズ。喜びを爆発させた。

 「勝てるとしたらこういう展開しかないと思ってました。最後まで藤本におんぶに抱っこでしたね」

■丁寧投球で完投

 先発左腕・藤本が立ち上がりから試合のリズムをつくった。4回まで毎回の6奪三振で無失点。この日は自己最速タイの139キロを計測した。3-0の5回に2点を失い1点差に迫られたが、丁寧にコースを突く投球で大崩れはせず、9安打2失点の完投でチームを4強に導いた。

 「低めを中心に練習通りの投球ができました」と満足そうに振り返る藤本は1学年上の竹山、肥田、菊田というプロ注目の3投手から「練習を見ていてもすごかった」と刺激を受けてきた。そして、「もっと速い球を、もっとキレのある変化球を投げたい」とさらなるレベルアップを目指す。

 大藤監督は中京大中京で2010年まで20年間指揮を執り、09年夏には全国制覇も成し遂げた。18年に享栄の監督に就任したが、県大会での初顔合わせに「ここで負けたら来た意味がない。負けたら何を言われるか分かりませんから。腹を決めてという思いはありました」。古巣を破った勢いで、次は東海切符も手に入れる。

 (谷大平)

▽準々決勝(小牧市民)
享栄 000210000|3
中京大中京 000020000|2
(享)藤本-関
(中)蟹江、大西、山田-江崎

(2021年10月3日 中日スポーツ9面より)

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