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高校野球 2021.07.11

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至学館高等学校

愛知大会 至学館・古田7イニングピシャリ 最速144キロ昨秋から急成長

好投した至学館の古田投手=春日井市民球場で(麻生和男撮影)

好投した至学館の古田投手=春日井市民球場で(麻生和男撮影)

 1回戦屈指の好カードを制したのは至学館だった。先発した背番号10の古田投手(3年)が7イニング4安打無失点。6奪三振、無四球で中部大第一打線を封じた最速144キロ右腕は「初回から試合をつくることができた。個人的には合格」と満足げに振り返った。

 序盤からストライク先行で投げた。7回2死まで残塁なし、打者20人で投げるほぼ完璧な投球。2死から打球が左膝に当たり、治療でベンチに下がるアクシデントもマウンドに戻って、一、二塁のピンチを切り抜けた。

 「『行きます』と自分で監督に伝えた。膝に力が入らない状態だったけど、気合で抑えた」

 そんな古田について、麻王義之監督(57)は「急激に伸びた。僕たちスタッフも驚くくらい」と語る。入学時の最速120キロ。135キロまで伸ばした昨秋は愛知県大会準決勝の中京大中京戦で相手エース・畔柳の投球を見て、「つかむものがあった」。腕を最後までしっかり振り切るイメージで試合中のブルペンで試すと、リリーフ登板した際に初めて140キロを計測した。

 プロのスカウトが練習の視察に訪れるほど注目度は急上昇中。背番号10が初戦突破の立役者になった。 (麻生和男)

▽1回戦(春日井市民)
中部大第 000000001|1
至学館 20100011x|5
(中)松本、中森、佐藤、松本-大須賀
(至)古田、石川-山岡聖

(2021年7月11日 中日スポーツ9面より)

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