スポーツ 2021.07.07
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初のインターハイへ いざ 部員不足の時代へて 団結力で出場つかむ 聖霊高ソフト部
瀬戸市せいれい町の聖霊高校ソフトボール部が県大会で優勝し、創部以来初の高校総体(インターハイ)出場を決めた。部員の確保すら難しい時代をへてチーム力でつかんだ念願の切符。27日から福井県で開幕する全国の舞台に向け、練習に打ち込んでいる。(吉本章紀)
県大会には地区予選を勝ち抜いた24校が出場。決勝は6月に開かれた。相手は昨年11月の新人戦で敗れた星城高。試合は聖霊高が先制して得点を重ね、5回を終えてスコアは6-1。最終回に1死満塁のピンチを背負うもそこをしのいで頂点をつかんだ。
3年で投手の森主将(17)は「新人戦では決勝の舞台に多くの部員が慣れていなくて、動きが硬かった。敗れた時は本当に悔しかった」と振り返る。冬のトレーニングで徹底した走り込みと、課題の打撃力を鍛錬。「決勝での最終回も緊張してストライクが入らなかったけど、大丈夫だと思えた。勝ててめっちゃうれしかった」と破顔する。
顧問24年目の可児忍教諭(49)も快挙を喜ぶ。教員2年目で顧問に就任したが、その時の部員は3人。現在は部員26人で、1、2年が11人だが「2桁なんて奇跡」と強調。3学年全体で15人前後、3年生が引退した後の新人戦は10人ぐらいの年がほとんどで、時には他の部から応援をもらったり、他校との合同チームで試合に出るときもあったという。
それでも12年前に初のベスト8入りを果たすと、その2年後にはベスト4に。そして2年前に初の決勝進出したがあと1歩届かなかった。
今年のチームは、個々人の役割分担が明確で、団結力に優れているという。「生徒たちは本当に素直で、テスト前でも『練習をさせて』と言ってくる」と可児教諭。他の教員も「あいさつをしっかりしてくれるし、学校の中でソフト部が1番練習している」と語る。
インターハイの初戦は29日。森主将は「もっとチームまるごとレベルアップして挑みたい」と意気揚々。可児教諭も「出るからには全国制覇が目標」と意気込んだ。
(2021年7月7日 中日新聞朝刊なごや東版より)
県大会には地区予選を勝ち抜いた24校が出場。決勝は6月に開かれた。相手は昨年11月の新人戦で敗れた星城高。試合は聖霊高が先制して得点を重ね、5回を終えてスコアは6-1。最終回に1死満塁のピンチを背負うもそこをしのいで頂点をつかんだ。
3年で投手の森主将(17)は「新人戦では決勝の舞台に多くの部員が慣れていなくて、動きが硬かった。敗れた時は本当に悔しかった」と振り返る。冬のトレーニングで徹底した走り込みと、課題の打撃力を鍛錬。「決勝での最終回も緊張してストライクが入らなかったけど、大丈夫だと思えた。勝ててめっちゃうれしかった」と破顔する。
顧問24年目の可児忍教諭(49)も快挙を喜ぶ。教員2年目で顧問に就任したが、その時の部員は3人。現在は部員26人で、1、2年が11人だが「2桁なんて奇跡」と強調。3学年全体で15人前後、3年生が引退した後の新人戦は10人ぐらいの年がほとんどで、時には他の部から応援をもらったり、他校との合同チームで試合に出るときもあったという。
それでも12年前に初のベスト8入りを果たすと、その2年後にはベスト4に。そして2年前に初の決勝進出したがあと1歩届かなかった。
今年のチームは、個々人の役割分担が明確で、団結力に優れているという。「生徒たちは本当に素直で、テスト前でも『練習をさせて』と言ってくる」と可児教諭。他の教員も「あいさつをしっかりしてくれるし、学校の中でソフト部が1番練習している」と語る。
インターハイの初戦は29日。森主将は「もっとチームまるごとレベルアップして挑みたい」と意気揚々。可児教諭も「出るからには全国制覇が目標」と意気込んだ。
(2021年7月7日 中日新聞朝刊なごや東版より)