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高校野球 2021.05.23

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春季東海高校野球 愛工大名電・享栄 共に初戦突破

愛工大名電-岐阜第一 7回に登板し力投する寺嶋=三重県伊勢市のダイムスタジアム伊勢で

愛工大名電-岐阜第一 7回に登板し力投する寺嶋=三重県伊勢市のダイムスタジアム伊勢で

 22日に三重県で開幕した第68回春季東海地区高校野球大会で、県勢2校が1回戦に臨んだ。愛工大名電はダイムスタジアム伊勢で岐阜第一(岐阜)と対戦し、6-4で延長戦に勝利。享栄も四日市市霞ケ浦第一野球場で藤枝明誠(静岡)を8-3で破った。準決勝は23日に予定され、愛工大名電は掛川西(静岡)と、享栄は中京(岐阜)と、それぞれ対戦する。

■終盤に流れ 延長戦制す 愛工大名電

 終盤に流れをつかんだ愛工大名電が延長戦を制した。

 愛工大名電は8回、寺嶋の中前適時打などで3点のビハインドを追いつくと、12回には田村の右越え適時三塁打で勝ち越し。守備でも4投手の効果的な継投で相手の反撃を絶った。

 岐阜第一は5回に集中打で3点を挙げたが、リードを守り切れなかった。

■“二刀流”の活躍 寺嶋投手

 7回から四番手で登板した愛工大名電の寺嶋大希投手(3年)が、“二刀流”の活躍で試合の流れを引き寄せた。

 最初の見せ場は、打者として迎えた8回の同点機。2死二、三塁で岐阜第一のエース阪口楽(うた)投手(3年)の変化球を捉えると、ライナー性の打球は中堅手の目前に落ちる2点適時打に。塁上でこぶしを突き上げるとベンチも大きく盛り上がり、チームに勢いを与えた。

 本職の投手でも「これ以上点を取らせない」と140キロを超える直球を連投し、最後の打者も力強い真っすぐで見逃し三振に切って取った。終わってみれば被安打1、8奪三振の快投だった。

 春の県大会ではエースナンバーの1を背負っていたが、東海大会は背番号10。それでも「マウンドに立てば自分がエース」と強気の姿勢は崩さない。「夏の大会では接戦が続くと思う。きょう延長戦を勝ち切れたのはプラスになる」。勝負強さに磨きをかけた名電が、まずは春の東海王者を狙いにいく。 (大野雄一郎)

愛工大名電 100000030002―6
岐阜第一 000030100000―4
(延長12回)
(愛)野崎、佐藤泰、松下、寺嶋-藤山、川合
(岐)阪口、石丸-今井

藤枝明誠 003000000―3
享栄 20001302x―8
(藤)山田、小林-萩原
(享)肥田-前川
本塁打 高下、川瀬(藤)

(2021年5月23日 中日新聞朝刊県内総合版より)

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