弥富市の愛知黎明高校で１５日、看護師を志す生徒が決意を新たにする「看護宣誓式」があった。全日制の看護科と定時制の衛生看護科の３年生計８３人が参列し、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、仲間と支え合いながら学び続けることを誓った。

　ナイチンゲールの誕生日にちなんで設定された看護週間に行う儀式。今年は在校生や保護者などの参加者を絞って開いた。３年生はナースキャップを着けて入場し、ナイチンゲール像が持つキャンドルの火を一人ずつ受け取った後、間隔を空けて整列した。

　病院での実習は、２年生だった今年の１、２月に４週間計画されていたが、第３波と重なり、一部の病院が受け入れを中止するなど縮小を余儀なくされた。誓いの言葉を読み上げた生徒代表６人のうちの女子生徒（１８）は「たくさんの人の力添えがあって、ここに立つことができている」と受け入れた病院や関係者に感謝。「患者の手を握り、心から支えることができる看護師になる」と誓った。

　式辞に立った井上毅校長は、コロナ禍での生徒たちの力強い言葉に「心が救われる思い」と話し、「知識と技術と思いを共有して頑張って」と激励した。　（小中寿美）

（2021年5月16日　中日新聞朝刊尾近知総合版より）