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高校野球 2021.05.02

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愛知工業大学名電高等学校

愛工大名電 田村 3安打2打点 プロ注目MAX145キロ左腕…投打で奮起

5回に右前適時打を放つ愛工大名電の田村投手=愛知県岡崎市の岡崎市民球場で

5回に右前適時打を放つ愛工大名電の田村投手=愛知県岡崎市の岡崎市民球場で

■愛知県大会 準決勝

 愛知では愛工大名電と享栄、岐阜では岐阜第一と中京が2日の決勝に進出するとともに、春季東海大会(5月20、22、23日、三重・ダイムスタジアム伊勢ほか)=中日新聞社後援=の出場権を獲得した。プロ注目スラッガー、阪口投手(3年)を擁する岐阜第一は、大垣商に5-1で快勝。愛工大名電は栄徳に12-6で逆転勝ちした。静岡では4強が決まった。

■ 先発4イニング1失点 「逆転打を打てたのは良かった」

 投打でプロ注目の愛工大名電・田村投手(3年)が、バットで逆転勝利に導いた。「2番・投手」で先発出場し、3安打2打点。高校通算27本塁打の強打を発揮し、「逆転打を打てたのは良かった」と満足げに振り返った。

 3回の第2打席で中前打を放つと、2-1で迎えた5回には1死二塁で右前適時打。一度は逆転を許したが、6回は同点に追いつき、なお1死一、三塁の好機で栄徳の2番手・山下稜のチェンジアップを中前にはじき返した。

 この日は2ストライクに追い込まれた後はフルスイングを封印し、構えを低くして対応。6打数3安打2打点と打撃で引っ張った。田村は「自分の打撃をすれば、結果は出る自信がある。きょうはチームのための打撃ができた」と胸を張った。

 投げては他の投手に経験を積ませるために4イニングで降板したが、被安打3で1失点。ここまで今大会は本来の出来ではなかったが、この日は低めに制球され、直球も140キロを計測した。最速145キロ左腕は「直球はコースに決まっていた。感覚が戻ってきた」と手応えをつかんだ様子だった。

 この勝利で、春季東海大会が決定した。「このチームで成績が残っていないので、春に東海大会に出られるのは夏にもプラスになる」。春は2009年以来12年ぶりとなる東海大会を、勝負の夏につなげるつもりだ。 (麻生和男)

◇春季愛知県大会第6日(岡崎市民)
▽準決勝
愛工大名電 101036010|12
栄徳 010050000|6
(愛)田村、今福、三村、今福、有馬、松下-藤山、川合
(栄)高木、山下稜-池田
(愛工大名電は春季東海大会に出場)

(2021年5月2日 中日スポーツ9面より)

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