■愛知県大会　準決勝

　愛知では愛工大名電と享栄、岐阜では岐阜第一と中京が２日の決勝に進出するとともに、春季東海大会（５月２０、２２、２３日、三重・ダイムスタジアム伊勢ほか）＝中日新聞社後援＝の出場権を獲得した。プロ注目スラッガー、阪口投手（３年）を擁する岐阜第一は、大垣商に５－１で快勝。愛工大名電は栄徳に１２－６で逆転勝ちした。静岡では４強が決まった。

　享栄のプロ注目の１４８キロ右腕、竹山投手（３年）が、肝を冷やしながら１４２球で５失点完投した。

　４点リードで迎えた９回、強い雨の影響もあり、自身の連続失策で３失点。１点差でなお２死満塁、フルカウントまで追い込まれたが、「真ん中に思い切り投げた」と最後はこん身の直球で遊ゴロに打ち取った。

　直球はコンスタントに１４０キロ台を計測し、最速で１４６キロをマーク。「投げづらかったけど、何とか投げ切れた。東海大会でも優勝して、チームの力を上げたい」と安堵（あんど）の表情で振り返った。

　享栄の監督就任後、春秋通じて初の東海大会出場となる大藤監督は「県を勝ち抜いた相手とやれるのは、いい経験になる」と見据えた。

◇春季愛知県大会第６日（岡崎市民）
▽準決勝
星城　０００００２００３｜５
享栄　０２３０００１０×｜６
（星）馬淵、川村、石田－森瀬
（享）竹山－大石
（享栄は春季東海大会に出場）

（2021年5月2日　中日スポーツ9面より）