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高校野球 2021.05.02

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岐阜第一高等学校

岐阜第一のプロ注目 阪口 “岐阜の大谷”13K完投 スカウト「雰囲気似ている」

大垣商-岐阜第一 完投した岐阜第一の阪口=大野レインボースタジアムで(布藤哲矢撮影)

大垣商-岐阜第一 完投した岐阜第一の阪口=大野レインボースタジアムで(布藤哲矢撮影)

■岐阜県大会 準決勝

 愛知では愛工大名電と享栄、岐阜では岐阜第一と中京が2日の決勝に進出するとともに、春季東海大会(5月20、22、23日、三重・ダイムスタジアム伊勢ほか)=中日新聞社後援=の出場権を獲得した。プロ注目スラッガー、阪口投手(3年)を擁する岐阜第一は、大垣商に5-1で快勝。愛工大名電は栄徳に12-6で逆転勝ちした。静岡では4強が決まった。

■4番で投手 二刀流で勝利貢献 打撃も評価

 プロ注目の二刀流が投打で存在感をみせた。岐阜第一の阪口が「4番・投手」でスタメン出場。9イニングを1失点、13奪三振と好投すると、打っては相手シフトをあざ笑うかのような安打を放った。

 キレのある直球と変化球のコンビネーションで三振の山を築いた。1回に最初の三振を空振りで奪うと、2回からは3イニング連続の2奪三振で勢いに乗った。最終的にはその数字を13にまで伸ばし、与えた四球はわずか1。「下半身の強さが出たおかげで制球がよくなりました」と納得の表情を浮かべた。

 打っては3回2死一塁で迎えた第2打席に1ボールからのカーブを左前に運んだ。相手外野がフェンスぎりぎりまで下がり、中堅手が右中間寄りに守る“阪口シフト”を敷く中で、「無理に引っ張らず、緩い球を逆方向に」とイメージ通りの打撃でこの回の3得点につなげた。

 今秋のドラフト候補の活躍にスカウトも熱い視線を送った。DeNAの進藤達哉編成部長は「スケールが大きい。第1打席は力んだ感じがあったが、次の打席では柔らかく運んだ」とうなずくと、河原隆一スカウティングディレクターも「飛ばす力はもちろんだけど、対応力もある」と打撃を高評価。187センチと長身にもかかわらず柔らかい打撃に「雰囲気は大谷選手に似ている」と大リーグを沸かせる二刀流と重ね合わせた。

 阪口は大谷の活躍に「すごいなと思って見てます。あこがれです」と目を輝かせつつ「まずはチームが勝てるようにやっていきます」と足元をみつめた。 (谷大平)

◇春季岐阜県大会第5日(大野レインボースタジアム)
▽準決勝
大垣商 001000000|1
岐阜第一 10300001×|5
(大)速水、谷口、梅森、小林、下野龍-下野翔
(岐)阪口-高橋
(岐阜第一は春季東海大会出場)

(2021年5月2日 中日スポーツ8面より)

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