高山西高校（高山市）で１５日、生徒が飛騨地域の課題と解決策を研究する「探究飛騨」のオンライン研究発表会があった。３年生４３人が成果を発表した。

　県のぎふグローバル人材育成推進事業の一環で実施。生徒は１１グループに分かれ、慶応大の教授や学生からオンラインでアドバイスを受けながら研究を進めた。下級生や保護者ら１３０人が、発表の様子をオンラインで視聴した。

　高山市を訪れる外国人観光客について調べたグループは、訪日外国人が増加した理由を研究。高山での滞在をより楽しんでもらえるよう、ビーガン（完全菜食主義者）やベジタリアン（菜食主義者）に対応している飲食店を紹介するパンフレットの作成を提案した。

　このほか、災害時の地域医療に着目したグループは、昨年７月の豪雨災害で行政や診療所が対応した際に生じた問題を調べた。飛騨の物産展について調べたグループは、百貨店での開催と、オンライン開催でのメリットとデメリットを挙げた。　（加藤佑紀乃）

（2021年4月26日　中日新聞朝刊岐阜版より）