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高校野球 2021.04.12

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中京大学附属中京高等学校

大江 畔柳の代役先発6イニング無失点 甲子園の経験生きた

センバツ後の公式戦初戦で好投した中京大中京の大江投手=名古屋市熱田区の熱田愛知時計120スタジアムで(麻生和男撮影)

センバツ後の公式戦初戦で好投した中京大中京の大江投手=名古屋市熱田区の熱田愛知時計120スタジアムで(麻生和男撮影)

■愛知県大会 中京大中京コールド発進

 愛知では、今春センバツで4強進出した中京大中京が初戦の2回戦で清林館に7-0で7回コールド勝ちし、3回戦に進出した。先発した2年生右腕、大江投手が6イニング無失点と好投した。岐阜は開幕した。

■三塁を踏ませず

 甲子園で得た自信を生かした。中京大中京の大江がセンバツ後の公式戦初戦で初先発。6イニングを被安打5、無失点で三塁を踏ませなかった。

 「初回を3人でテンポよく切れたのが大きかった」。センバツ準決勝・明豊(大分)戦で右腕の違和感を訴えた畔柳は、現在はノースローで調整中。代わって先発に抜てきされた次チームのエース候補が役割を十分に果たした。

 190センチの長身から投げ込む直球は最速139km。甲子園では明豊戦で畔柳の後を受けて登板し、3イニングを無失点で投げ切った。「緊張したけど、先輩に声を掛けてもらってリラックスして投げられた。自信になっている」。この日は3回1死の初安打から連打でピンチを招いたが、上位打線を落ち着いて打ち取った。

 「今日も先輩が優しく声を掛けてくれて、平常心で投げられた」。ベンチの畔柳からは打席に入る際にバットとヘルメットを渡され、マウンドに向かう前は毎回アドバイスをもらった。「頼もしかった。あこがれで、尊敬している先輩です」と感謝の言葉を並べた。
 名門の一員として自覚も芽生えてきた。7日に行った紅白戦で大量失点。高橋源一郎監督(41)から「甲子園で投げさせた意味を考えろ」とおきゅうを据えられた。「大きな経験をさせてもらって期待されている。それに応えたい」。本番で反省を生かした投球を披露し、高橋監督も「落ち着いて、力を出していた」と及第点を与えた。

 父・立造さん(53)も投手として、かつて社会人野球の神戸製鋼でプレーするなど野球一家で育った。「次も勝利の力になれるように頑張りたい」と大江。夏の愛知大会のシード権が懸かる3回戦も、マウンドに立つつもりだ。 (麻生和男)

▽2回戦(熱田愛知時計120スタジアム)

清林館 0000000|0
中京大中京 005002×|7
(7回コールドゲーム)
(清)松本、安達-川部
(中)大江、大矢-加藤

(2021年4月12日 中日スポーツ8面より)

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