お知らせ 2021.03.13
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安城学園高吹奏楽部がグランプリ 8人が心合わせ楽しく音奏でる サクソフォンの全国コンクール

コンクールでの金賞グランプリを喜ぶ8人=安城市の安城学園高で
受賞メンバーは、今春卒業したいずれも18歳の立木さん、西部さん、二宮さん、福島さん、山田さんと、2年生でともに17歳の黒田さん、平岩さん、山田さん。
新型コロナウイルス感染拡大で、昨年は部活動が制限され、大会やコンクールが録音審査になるなどの影響を受けた。昨年11月、アンサンブル・コンクールの開催を知った西部さんが呼び掛け、出場を決めた。西部さんは「このメンバーでもっと一緒に演奏したいという思いが強かった」と振り返る。
「これまでは大会で上位に入ることを目指した練習をしていたが、今回は皆で楽しく演奏することを意識した」と福島さん。3年生が部活を引退した2月11日以降は、自主的に場所を借りるなどして練習を続けた。
演奏した「八重奏曲」は、素早い指運びが必要な難曲だ。「音楽が機械的になりがちで、どう表情をつけるかも課題だった」と生徒たち。立木さんは「より高い技術を身に付けることで、課題を乗り越えようと頑張った」と話す。
録音審査の一次予選を経て、高校生の部は本選に全国20校が進んだ。安城学園の演奏は「聴き応えがある」「ダイナミックで厚みがある」と審査員に高く評価された。山田さんは「フレーズを順に受け渡していく部分の演奏で『会話が成立している』と講評してもらい、うれしかった」と声を弾ませた。
卒業生にとっては高校生活最後の最高の思い出になった。4月から音楽大に進学する二宮さんは「練習を通して皆が指摘してくれた自身の課題と向き合い、キラキラと輝く音が出せるようになりたい」と意気込んでいる。
(2021年3月13日 中日新聞朝刊西三河版より)